カブス 大谷翔平&山本由伸W獲り! 編成本部長が大谷に6年越しの“ラブアタック”「時計の針を戻してもう一度挑みたい」
米大リーグ、カブスのジェド・ホイヤー編成本部長は8日(日本時間9日)、アリゾナ州スコッツデールで開催中のGM会議の会場で取材に応じ、エンゼルスからFAになった大谷翔平投手(29)、さらには9月に来日して視察したオリックスの山本由伸投手(25)らメジャーに挑戦する日本投手の獲得に意欲を見せた
6年前の“失恋”を今もはっきり覚えている。17年12月。当時、カ軍のGMだったホイヤー氏は日本ハムからポスティングシステムを使って米球界移籍を目指した大谷との最終面談に同席し、プレゼンを実施した。しかし、大谷が選択したのはエ軍。「(カ軍が所属する)ナ・リーグにはDHがなく、彼には投打の両方をやりたいという明確な希望があった。チームはそれを提供することができなかった」と、当時を振り返る。
現在はナ・リーグでもDH制を導入。「時計の針を戻して大谷の獲得にもう一度挑みたい」。6年越しの“ラブアタック”を宣言した。カ軍はシーズン終了後に打率・307、26本塁打、97打点の主砲ベリンジャーがFAになった。同本部長は「最優先は攻撃力であり、空いているDHで打線を強化できる」と、大谷獲りの狙いを説明した。
補強ポイントはほかにもある。先発投手だ。チーム2位の11勝を挙げた右腕ストローマンが来季2100万ドル(約31億5000万円)の契約を破棄してFAになった。
オリックスからポスティングを容認された3年連続投手4冠の山本や3月のWBCでメジャーの評価を上げたDeNAの今永、日本ハムの上沢、楽天の守護神・松井裕もメジャーに挑戦する。9月に日本を訪れた同編成本部長は「海を渡ってくる予定の選手は全て視察した。獲得に動かないのであれば、日本へは行っていない。積極的に動いていく」と言い切った。
カ軍には主力外野手の鈴木がいる。今季はシーズン最終戦で3年ぶりのプレーオフを逃した。総額5億ドル(約750億円)が予想されている大谷と、同2億ドル(約300億円)の山本のW獲りが実現すれば、4年ぶりの地区優勝、さらには16年以来の世界一への機運が一気に高まる。