大谷翔平の球団選びの条件「優勝と三冠王」西海岸にこだわりなし?米敏腕記者が注目発言「当然、金も重要」
エンゼルスからFAになった大谷翔平選手の来季の球団選びの条件について米大リーグ専門局、MLBネットワークのジョン・モロシ記者が13日(日本時間14日)、番組内で「優勝と三冠王の可能性」と注目発言した。
大リーグ公式サイトにも寄稿し、敏腕記者として知られるモロシ氏は「メジャー関係者とショウヘイの考えに詳しい人たちに聞いた話」と前置きしたうえで「今回のFAと(18年に)彼が初めて米国に来た時との違いは、おそらく(球団本拠地の)地理的なことよりもチームの質を重視していることだ。当然、お金も重要だ」と発言。気候が温暖な西海岸のチームよりも勝てるチームにこだわり、さらに史上初の総額5億ドル(約750億円)が予想されている契約内容も球団選びの条件として加えた。
そのうえで同氏は「ドジャースはおそらく彼が契約する最有力候補であり続けるだろう」とし、その理由を「西海岸のチームであり、資金力があり、過去10年、毎年のように地区優勝している非常に質が高いチームであるだけでなく、彼を軸にした編成ができる余裕がある」と説明。西海岸以外の地域の球団として、シカゴを本拠とし、今オフにカウンセル監督を新たに迎えた、鈴木誠也外野手所属のカブスを挙げた。
大谷が質の高いチームを条件に挙げている根拠としては「先週あたりにある人が、翔平がブレーブスでプレーすることにとても興味を示していると聞いた」とコメント。注釈としてブレーブスは今オフの補強ポイントが投手陣のため「契約することはないだろう」とした。
同記者は、大谷が9月に右肘手術を受け、来季は打者に専念することにも着目。「2024年の彼の目標について私が知って、非常に興味深く思っていること」として打撃三冠王を挙げ、「打撃に全集中できる唯一のシーズン。ショウヘイはこれまでやったことのないことをやろうとしていることを私たちは知っている」と、新たな快挙に期待。「だから、ショウヘイが、優勝できて三冠王を狙える打線になる可能性が高いチームと契約するのか注目してほしい」と続けた。
大谷の来季の球団についてはドジャース、古巣エンゼルスをはじめ、ジャイアンツ、マリナーズの西海岸の球団のほか、カブスやニューヨーク拠点のメッツ、今季のワールドチャンピオンでテキサス州にあるレンジャーズなど複数球団が予想されている。