千賀滉大、サイ・ヤング賞投票7位 大谷翔平らは得票なし 受賞はスネル5年ぶり2回目、コール満票初
米大リーグで最も優秀な投手に贈られるサイ・ヤング賞が15日(日本時間16日)、発表され、ナ・リーグはブレイク・スネル投手(パドレス)が5年ぶり2度目の受賞、ア・リーグはゲリット・コール(ヤンキース)が満票で初めて選出された。日本勢では千賀滉大投手(メッツ)がナ・リーグの7位に入ったが、2年連続2桁勝利の大谷翔平投手(エンゼルス)らは得票がなかった。
18年以来、5年ぶり2度目の栄冠に輝いているスネルは32試合、180イニングを投げて14勝9敗、両リーグ1位の防御率2・25、234奪三振をマークした。
コールは33登板、リーグ最多の209回を投げ、2度の完封勝利を含む15勝4敗、リーグ1位の防御率2・63、222奪三振を記録。サイ・ヤング賞投票では18年から昨季まで5年連続でとトップ入り。中でも19年と21年にいずれも2位に終わっており、悲願の初受賞となった。
同賞は全米野球記者協会(BBWAA)の会員30人が5名連記で投票。1位7点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点とし、その合計点で決定する。
スネルは28人から1位票を、2人から2位票を集めて計204点。86点で2位だったウェブ(ジャイアンツ)に大差をつけた。1年目ながらメッツでチーム最多の12勝を挙げた千賀は3位票3人と4位票3人で7位の計15点だった。
ア・リーグの受賞者コールは全30人から1位票を獲得し210点。昨年は4位に入った大谷は開幕から4連勝、防御率1・85と日本投手初の快挙に期待が高まったが、2年連続2桁勝利となる10勝を挙げたが、9月に右肘じん帯損傷が見つかり、23登板にとどまった。
◇ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票上位5人
①スネル(パドレス)204点
②ウェブ(ジャイアンツ)86点
③ギャレン(ダイヤモンドバックス)68点
④ストライダー(ブレーブス)64点
⑤スティール(カブス)32点
⑦千賀(メッツ)15点
◇ア・リーグのサイ・ヤング賞投票上位5人
①コール(ヤンキース)210点
②グレイ(ツインズ)104点
③ガウスマン(ブルージェイズ)82点
④ブラディシュ(オリオールズ)39点
⑤カスティーヨ(マリナーズ)23点