大谷MVPは順当 選考で重要視される指標「WAR」でメジャー全体トップ9・0
米大リーグの今季の最優秀選手(MVP)が16日に発表され、ア・リーグは投打「二刀流」で好成績を残した大谷翔平投手(29)が2年ぶり2度目、ナ・リーグはブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(25)が初受賞した。
MVP選考で投票権を持つ記者が重要視している指標に「WAR」がある。近年のメジャーでは統計学に基づく数値で選手を比較。WARは走攻守、投球の要素を計算式に当てはめ「代替の選手に比べてどれだけ多くの勝利数を稼いだか」を示すもので、大谷は専門サイトのファングラフス版でメジャー全体トップの9・0をマークした。
内訳は44本塁打を放った打者として6・6で、10勝を挙げた投手としては2・4を稼いだ。最終候補に入ったセミエンが6・3、シーガーは6・1で、打者のみでも上回った大谷のMVP選出は順当な結果と言える。
史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成し、大谷とともに満票でナ・リーグ初のMVPに輝いたアクーニャのWARは8・3。投打「二刀流」で勝利に貢献する価値は、メジャー屈指の野手をも上回った。