大谷翔平争奪戦、マリナーズ撤退の可能性 MLB公式HP「現実的な課題に入っていないようだ」
エンゼルスからFAになった大谷翔平選手の獲得に動いていると見られているマリナーズが、争奪戦から撤退した可能性が出てきた。大リーグ公式サイトが17日(日本時間18日)、「オオタニがマリナーズの構想に入っていない理由」との見出しで報じた。
同サイトは、大谷争奪戦に関する複数の報道をまとめて「ドジャースは最有力」とした上でメッツ、ジャイアンツ、レンジャーズ、カブス、レッドソックス、ヤンキースといったビッグマーケットのチーム名を列記。「二刀流スーパースターに関する話はほとんど聞こえてこない。おそらく大谷のベールに包まれた性格を考えれば、意図的なことかもしれない」として、情報筋から今週入った情報として「オオタニの獲得はマリナーズの現実的な課題には入っていないようだ」と、争奪戦撤退の可能性を伝えた。
その理由の一つとしてマリナーズが昨年にフリオ・ロドリゲス外野手と12年2億930万ドル(約314億円)で、ルイス・カスティーヨ投手と5年1億800万ドル(約162億円)で契約延長した点を挙げ、大谷のFAに備えていたマリナーズが「1年前とは考え方が変化していることは明白だ」とした。
その他の要因として、大谷との契約が総額5億ドル(約750億円)以上、1年平均5000万ドル(約75億円)とも予想されていること踏まえ、「複数球団が獲得に動いている中で1人の選手に今冬の財源のほとんど(もしくはすべて)をあてるのは彼らの範囲を超えている」などを挙げた。
指名打者はマリナーズの補強ポイントの一つ。7月にシアトルで開催されたオールスター戦では大谷が打席に立つと、観客席から「カム!トゥ!シアトル!(シアトルに来て!)」の大合唱が起こったことは記憶に新しい。同サイトは「もちろんオオタニ争奪戦の状況は変わる可能性があるが、これがシアトルの現在の立ち位置だ」との一文で締めた。