山本由伸 交渉解禁即10~15球団殺到 代理人も驚き「これまで見てきた選手の中で最多」
オリックスからポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指す山本由伸投手の代理人を務める「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏が21日(日本時間22日)、オンラインで日本メディアの取材に応じ、この日解禁になったメジャー全30球団との交渉について10~15球団から連絡があったことを明かした。3年連続4冠を達成したNPB最強投手への評価の高さが改めて証明された。
およそ25年の代理人人生で初めての経験だった。現地午前5時に解禁となったメジャー球団との交渉。「朝早くから本当に多くのチームから電話やメールをいただいた。FAの最初の段階では、これまで見てきた選手の中で最多の球団が興味を示した選手だ」。そう言ってウルフ氏は球団数を「10から15」と明かした。
同氏によると、山本は現在、米国に滞在中で近日中に帰国する。滞在先では同じ代理人を持ち、WBCで世界一の歓喜を分かち合ったカージナルスのヌートバーとゴルフに興じるなど、リラックスした時間を過ごしているという。
例年より先発投手の需要が高いと言われている今オフのFA市場。メジャー球団との交渉が始まったことについて「彼はとても興奮していると言っていた」と同氏。「交渉は本格化するのはもっと先」と前置きしながら、「彼はどこでもプレーする」と地理的なこだわりがないだけでなく、「日本人選手と一緒のチームでも問題ないと言っていた」と明かした。
総額2億ドル(約300億円)の超大型契約が確実視されている争奪戦。ヤンキースとメッツのニューヨークの2球団を軸にドジャース、ジャイアンツ、カブス、レッドソックス、カージナルス、レンジャーズなど、補強資金が豊富な球団が動くとみられている。
交渉期間は45日間。期限は来年1月4日(同1月5日)だが、ウルフ氏は「締め切りよりも早く結論を出したい。彼もできるだけ早く決めたいと思う」と話す。山本の再渡米は12月上旬に開催されるウインターミーティング終了後に予定している。憧れ続けた舞台に立つためのチームを吟味していく。