３月に開催されたＷＢＣで日本代表の世界一に大きく貢献したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が、男性向け雑誌「ＧＱ　ＪＡＰＡＮ」の動画チャンネルに出演し、「人生に欠かせない１０のアイテム」を紹介した。

　ヌートバーは日本語であいさつし、「さ、行こう！」の言葉とともに最初に披露したアイテムはＷＢＣ優勝後に大谷翔平選手からプレゼントされたグランドセイコーの腕時計だ。この日の収録現場でも左手につけていた逸品について「ＷＢＣ期間中にマイアミで食事をしてた時にいい時計だと思ってどこのブランドが聞いた。彼がアンバサダーだと知らずにね。カッコよかったんだ」と経緯を明かし、「準決勝でメキシコ、決勝で米国に勝った後、大谷選手に『渡したい物がある』と言われて部屋を訪ねた。そこでプレゼントされたのがこの時計だよ。『受け取れない』と断ったら彼は言った。『時計を受け取るなら他の国の代表でプレーするなよ』。時計がなくてもその（日本代表で出場する）つもりだったけど、これで決まりだね」と言って笑みを浮かべた。

　思い出の時計はシーズン中も愛用しており、「大谷選手にあやかりたくていつも球場にはつけていく」とヌートバー。「ヒットやホームランを打ちたい時に腕時計を通して彼の力が僕に伝わるかもと。そう簡単にはいかないけどね。大切にしたい最高の贈り物だよ」と話した。

　ＷＢＣにまつわるアイテムとしては愛用のリュックに着けているお守りも紹介。もともとは子どもの頃にリトルリーグの遠征試合の時に母親から「幸運のお守り」として手渡されたのが始まりで「僕には身近な存在。悩みがある時に支えになってくれた」、「護衛みたいなものだね。厳しい状況に陥った時にこれを見ると広い視野で物事を考えられるそうやって幸運を運んでくれるんだ」と話す。

　米国人からは紅茶のティーバッグと勘違いされるとのエピソードを語りながら、現在使用している「野球守」はＷＢＣのチームメートからプレゼントされたものだと明かし、「日本にまつわるものを持ち歩けて誇らしいよ。気に入っている」と感謝の気持ちを言葉にした。

　このほかにも祖母と母が身に着けている同じデザインのネックレスや、エアジョーダンのスニーカー、サングラス、ヘッドホンといったおしゃれアイテムなどを公開。プライベートな話をふんだんに盛り込んだトークで視聴者を楽しませた。

　ヌートバーは「ＧＱメン・オブ・ザ・イヤー２０２３」に選ばれ、「ブレイクスルー・ベースボールプレーヤー賞」を受賞している。