韓国2選手がポスティング申請完了 三拍子そろった李政厚 大谷への“故意死球””発言で物議の抑え高佑錫 日韓5選手が同時期交渉
韓国リーグ(KBO)、キウムの李政厚(イ・ジョンフ)外野手(25)とLGの高佑錫(コ・ウソク)投手(25)がポスティングシステムの申請を完了したと4日(日本時間5日)、米スポーツ専門局、ESPNのアルデン・ゴンザレス記者がXで伝えた。両選手とメジャー30球団との交渉期間は30日間で、米東部時間の5日午前8時(同日午後10時)から来年1月3日午後5時(1月4日午前7時)まで行われるという。
李政厚は元中日で日韓通算2083安打を記録した李鍾範(イ・ジョンボム)を父に持つスラッガー。韓国では7年間プレーし、通算884試合の出場でKBO歴代最高打率・340、65本塁打、515打点、581得点、69盗塁、OPS・898をマーク。昨季は2年連続となる首位打者と打点王の2冠を獲得し、今季は左足首のけがで86試合にとどまったが、打率・318を残し、デビューから7年連続で打率3割をクリアした。
走攻守を兼ね備えた李にはすでに複数のメジャー球団が興味を示し、同じKBO出身の金河成(キム・ハソン)内野手が所属するパドレスやヤンキースなどが入札する可能性があると言われている。また、MLB情報サイトのトレード・ルーマーズは同外野手の契約を5年5000万ドル(約73億5000万円)と予想している。
高佑錫はLG一筋7年間で救援投手として通算354試合に登板し、19勝26敗139セーブ、防御率3・18。3年目からは不動の守護神としてチームを支え、19年と22年にはシーズン防御率1点台を記録した。今季は44登板、3勝8敗15セーブ、防御率3・89だった。
両選手は3月に開催されたWBCに韓国代表として出場。高は1次ラウンド・日本戦を前に大谷翔平への故意死球をほのめかす発言が物議を醸した。
今オフはNPBからオリックスの山本、DeNAの今永、日本ハムの上沢の3投手もポスティングシステムを使ってメジャー球団への移籍を目指している。韓国2選手を含め、アジア球界の5選手が同時期に交渉を進めることになった。