ドジャース・大谷翔平【会見全文】「勝つことがポイントとして一番大事なこと」右肘の回復は「予定よりも早い」
ドジャースの大谷翔平投手が14日(日本時間15日)、ドジャースタジアムで入団会見を行った。背番号17の真新しいユニホームに身をつつみマイクの前に立った大谷は、移籍を決めた要因、そして愛犬の名前についても赤裸々に明かした。
以下、会見全文。
(冒頭のあいさつ)
「みなさん本日はお集まりいただき、ありがとうございます。まず最初にこのような機会をいただいき、今回、選手としての自分を信じて下さったロサンゼルス・ドジャースのみなさん。特にマーク・ウォルター、アンドリュー・フリードマン、スタン・キャステン、ブランドン・ゴームス、デーブ・ロバーツ、この5人には本当に感謝しています。ありがとうございます。そして私にメジャーリーガーとして最初のチャンスを与えてくださったエンゼルスのみなさん。今振り返っても本当に素晴らしく、大切で、忘れられない6年間、そんな思い出をありがとうございました。また今回のFAに際しまして本当にいろんな球団とお話しさせていただきました。その他の球団も、球団関係者のみなさんに感謝申し上げます。明確な勝利を目指すビジョンと、豊富な歴史を持つロサンゼルス・ドジャースの一員になれること、今、心より嬉しく思うと同時に、すごく興奮しています。最後に日々お世話になっているエージェントのネズ・バレロをはじめ、CAAのみなさん。いつも遠く日本から温かい声援を送ってくれるファンのみなさん。本当にありがとうございます。今日は質疑応答を交えながら、そういう方達に日々の感謝の気持ちを伝えられたらなと思います。よろしくお願いします」
-ドジャース移籍を決断した時期と要因は?
「ドジャースにお願いします、契約しますと伝える前の日の夜というか。発表したのは次の日のお昼なんで。その前の晩ですかね。決断理由はこれが一つということではなくて、交渉させていただいた球団のみなさんと話をさせていただいて、本当にどの球団も素晴らしかったですし。でもイエスと答えられる球団は一つしかないので、そこに対して最終的にここでプレーしたいと素直に従った結果かなと思います」
-会見場に入ったときの感想は?
「うれしく思うと同時に、報道陣の方しかいないというふうに聞いていたので。思ったより多くてちょっとビックリしています」
-9月の手術はトミー・ジョン手術だったのか?あえて言わないことで交渉への影響は?
「最初の段階でどういう手術になるのか、ドクターと決めなければいけなかったので。発表の段階でそれが決まっていなかったことが一番かなと思います」
-手術について2回目のトミー・ジョンは事実なのか?
「そうですね。術式については前回とまた違うので。そこをどう表現するかは専門外なので。そこはドクターの方が詳しいかなと思います」
-契約の後払いは自身のアイデアか?
「もともと後払いはどの高額選手も契約の時につくので。そのパーセンテージをどうするかというのは、選手に一任することではありますし、今、自分が受け取れる金額を我慢して、ペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、ぜんぜん後払いでいいですというのが始まりですけど。他球団の契約については、他の選手も交渉していると思うので、自分の口から具体的な球団名だったり、交渉というのは言うことができない。この場で言うことができないというのはあるかと思います」
-勝つこと、優勝リングへの優先順位は?
「僕自身の優先順位は、契約形態から見てもわかるように一番上にあるので。野球選手としてあとどれくらいできるかわからないですし、勝つことがポイントとして一番大事なことかなと思います」
-何球団で悩んでいたか?決断をするに当たっての決め手は?
「何球団か僕の口から言っていいかわからないので。そこは差し控えさせていただくというのと。先ほども言った通り、ドジャースがこれを持っているからというよりかは、心に残っている言葉として、オーナーの方も含めてこの10年間、ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功だと思っていないということはおっしゃられていたので、それだけ勝ちたいという意思がみんな強いんだなというのが心に残ったかなと」
-勝ちにこだわると話していたが勝つために一番大切なことは?
「一番大事なのは、全員が勝ちに、同じ方向に向いていると言うのが大事だと思うので。オーナーグループ、フロントの皆さん、チームメート、ファンもそうですし。みんながそこに向かっているのが一番大事だと思います」
-世界一への目標を常に持っていると思うが、ドジャースでの自身の選手像は。
「まずは優勝することを目指しながら、その所で欠かせなかったと言われる存在にまずはなりたいですし。そういう期待を込めた契約だと思うので、そこの期待に応えられるように今後も全力で頑張っていきたいと思います」
-MVP受賞後、愛犬の名前が話題になっているが、犬の名前は?
「デコピンって言うんですけど、こっちの人はあんまり発音的にあれなので、元の名前がディーコイというので呼びやすいディーコイで紹介しています」
-名前の由来。
「元々デコリ?ディーコイ?っていう名前があったので、それに近い感じで選びました」
-来季は打者専念の予定と思うが、来季の目標。
「バッティングの方は今もうドライスイング、素振りは始めているので。概ね予定通りに来ている、若干早いくらい。十分に開幕に間に合うんじゃないかと思うので。スプリングトレーニングでしっかりゲームに入られる準備ができていれば開幕に十分間に合うんじゃないかなという感じはします」
-6年前エンゼルスに入団した時の気持ちと、今回ドジャースに入団した時の気持ちの違いは?
「全体的な気持ちとしては変わっていないですね、常に挑戦したいなと思っていますし。ここに、ドジャースにお世話になると決めた後も、そこの対してのチャレンジだと思っているので。ただ、来るということは去るチームもありますし、日本で言えばファイターズでしたし、今回はエンゼルスでしたけどそこの寂しさも心にあるのが事実かなと思います」
-契約内容について、キーマン条項が契約に入っているが、(オーナーと、編成本部長が抜けたらオプトアプトできる)どのくらい重要だったか。
「みんなが同じ方向を向いているのが大事だと思っているので、ドジャースに入団すると同時にメインのこの2方と契約するという形ですし、そこが崩れるのであれば契約自体も崩れることになる、そういう契約かなと」
-ドジャースファンについて。
「僕が今回入団してから知ることの方が多いともちろん思いますし、今のところメジャーリーグでプレーして、各球場も行っていますけど、各チームのファンがこういう気質なんだなっていうのは感じますし。野球に対して熱狂的だなというか、エンゼルススタジアムに関してもそうですけど、毎回青いユニホームを着た方が球場にいらっしゃるので、そういう方を見ると熱があると感じている」