米大リーグ機構（ＭＬＢ）は１６日（日本時間１７日）、オールＭＬＢチームを発表し、エンゼルスの大谷翔平選手（現ドジャース）が先発投手と指名打者の２部門でファーストチームにばれた。

　１９年に創設された「オールＭＬＢチーム」は日本のベストナインに相当。メディアや元選手、ファンの投票により、先発投手５人、救援投手２人、野手８人を決定。得票数によってオールファーストチームとオールセカンドチームに分けられる。

　大谷は先発投手としては２年連続、指名打者では２年ぶり２度目の選出。２１年は指名打者でファーストチーム、先発投手でセカンドチームに入ったが、投打同時は今季が初めて。

　大谷は６年目の今季、投打同時出場２３試合を含む１３５試合に出場し、打者としてはア・リーグ最多の４４本塁打を放って日本選手初タイトルを獲得。リーグ１位の出塁率（・４１２）、両リーグ最高の長打率（・６５４）＆ＯＰＳ（１・０６６）のほか、打率・３０４、９５打点、１０２得点、２０盗塁をマークした。

　投手としては２年連続２桁勝利となる１０勝を挙げ、防御率３・１４。規定投球回には届かなかったが、１３２イニングを投げて１６７三振を奪い、被打率・１８４をマーク。右肘靭帯損傷と右脇腹痛のため、シーズンを完走できなかったが、ベーブ・ルースがなしえなかった前人未踏の２年連続２桁勝利＆２桁本塁打を達成した。二刀流の活躍で２年ぶり２度目のＭＶＰを満票で受賞した。

　この日は各リーグの最強打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」も受賞した。

　◇ファーストチーム

先発（５人）大谷（エンゼルス）、コール（ヤンキース）、ギャレン（ダイヤモンドバックス）、スネル（パドレス）、ストライダー（ブレーブス）

ＤＨ　大谷（エンゼルス）

捕手　ラッチマン（オリオールズ）

一塁　フリーマン（ドジャース）

二塁　セミエン（レンジャーズ）

三塁　ライリー（ブレーブス）

遊撃　シーガー（レンジャーズ）

外野（３人）キャロル（ダイヤモンドバックス）、ベッツ（ドジャース）、アクーニャ（ブレーブス）

救援（２人）ヘイダー（パドレス）、バティスタ（オリオールズ）

◇セカンドチーム

先発（５人）ゴーズマン（ブルージェイズ）、グレイ（ツインズ）、イオバルディ（レンジャーズ）、モンゴメリー（レンジャーズ）、ブラディッシュ（オリオールズ）

ＤＨ　アルバレス（アストロズ）

捕手　ハイム（レンジャーズ）

一塁　オルソン（ブレーブス）

二塁　アルビーズ（ブレーブス）

三塁　ラミレス（ガーディアンズ）

遊撃　リンドア（メッツ）

外野（３人）ジャッジ（ヤンキース）、ガルシア（レンジャーズ）、タッカー（アストロズ）

救援（２人）ウイリアムズ（ブルワーズ）、クラセ（ガーディアンズ）