１０年総額７億ドル（約１０１５億円）の大型契約でドジャースに移籍した大谷翔平投手が、来季からはド軍ファンからブーイングの的にされる可能性があるという。

　ＭＬＢで熱狂的なファンを抱える球団といえば、一般的にヤンキースが挙げられるのだが、ＭＬＢ関係者によれば「ドジャースファンもヤンキースファンに匹敵する熱量を持ってますし、人気面でもヤンキース、カブス、レッドソックスと並ぶほどです」と解説する。

　ドジャースファンが熱狂的とされる理由としては「メジャー草創期から存在する球団で、ワールドチャンピオンになった回数も７回と多いですし、歴史と伝統のあるチームなので、ファンの数も多い。強かった時代を知っているファンの熱さが継承されている部分もありますね」とし、「ドジャースは一般的に血の気が多いとされるメキシコ系のファンも多いので、選手への強い愛がヤジや怒りの大きさに比例するところがあります。なので、もし大谷選手が来季不振に陥ることがあれば、ブーイングを浴びる可能性は十分にあると思いますね」と指摘した。

　ちなみに、今季まで在籍したエンゼルスのアナハイム地区は「住んでいる方にお年寄りの割合が多いこともあり、勝ち負けを楽しみにするファンより、ショーを見に来る観客の方が多いように感じます。ディズニーランドが近いこともあって観光客も多いので。そういった住民層や客層の違いもあって、大谷選手がブーイングを浴びる場面はほとんどありませんでしたね」と教えてくれた。

　今年９月にトミー・ジョン手術を受けたこともあり、来季は二刀流ではなく、野手一本でのプレーが有力視されている大谷。侍ジャパン前監督の栗山英樹氏はテレビ朝日の番組に出演した１６日、来季の成績について「７４本塁打。２０２５年は８９本塁打」とＭＬＢのシーズン最多本塁打記録を塗り替える数字を予測した。

　北米プロスポーツ史上最高額でドジャースに移籍し、念願のワールドシリーズ制覇を狙う大谷は来季、自軍ファンからブーイングを浴びることなく、シーズンを終えることができるだろうか。