大谷 節税ほぼできず 連邦税、カリフォルニア州税合わせて50%超
ドジャースと10年7億ドル(約1015億円)の契約を結び、約97%を後払いとすることにした大谷翔平投手(29)だが、現役の間は税金対策がほとんどできないようだ。米国の会計士は「税率が高いカリフォルニア州に住む限り、節税策はほぼない」と語った。
野球選手は試合開催地の州で納税する仕組み。大谷はドジャースから年200万ドルを受け取るが、連邦税が37%、カリフォルニア州税は約13%の計50%超を納めなくてはいけない。「中南米系の選手は州税が低いチームを選ぶ例もある」という。
米国では2016年の税制改革で連邦税の税率が下がった一方、それまで日本と同様、経費として認められていたトレーニングの費用などが控除できなくなり「節税の工夫の余地はなくなった」と会計士は言う。団体や学校への寄付は控除されるものの、日本での寄贈は対象外。大谷が日本全国の約2万の小学校に贈る野球のグラブは「自己負担なら全て自腹になる」と話した。