山本由伸もドジャース 大谷と世界一へ MLB投手最大契約12年464億8000万円 背番号「18」提示

 ドジャース入団に合意した山本(写真は合成)
 WBC決勝後、大谷翔平(左)と抱き合う山本由伸(3月撮影)
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 オリックスからポスティングシステムを使って大リーグへの移籍を目指していた山本由伸投手(25)が、ドジャースと12年3億2500万ドル(約464億8000万円)で合意したと21日(日本時間22日)、大リーグ公式サイトなど複数の米メディアが伝えた。契約期間、総額ともに投手ではメジャー史上最大。WBCでともに日本を世界一に導き、10年総額7億ドル(約1015億円)で契約した大谷翔平選手(29)と、合わせて総額10ドル超えという夢のタッグで4年ぶりのワールドチャンピオンを目指す。

 3年連続で投手4冠を達成した25歳の若者がメジャー史に残る契約を手にした。12年3億2500万ドル(約464億8000万円)。二刀流の大谷を除いた投手ではゲリット・コールが2年前にヤンキースと合意した9年3億2400万ドル(約463億3000万円)を上回る史上最大の契約。右腕への期待が詰まっていた。

 あの日の興奮が甦る。3月に開催されたWBC。「憧れるのはやめましょう」-。米国との決勝戦を前にクラブハウスで聞いた先輩の頼もしい声は今も鼓膜に残っている。日本代表を世界の頂点に導いた大谷と、来季はメジャーの舞台で同じドジャーブルーのユニホームで躍動する。

 ド軍のほかにヤンキース、メッツ、ジャイアンツ、レッドソックス、フィリーズ、カブス、ブルージェイズなど、10以上の球団が動いた争奪戦。ヤ軍とは渡米後に2度の面談を行ったと伝えられるなど、一時は最有力候補に挙がっていたが、山本を振り向かせたのはド軍だった。

 今オフにエンゼルスからFAでド軍入りした大谷のサポートも後押しになった。プロスポーツ史上最大の10年総額7億ドル(約1015億円)の契約。球団の経済的負担を軽減し、戦力補強を進められるように総額の97%にあたる6億8000万ドル(約986億円)を契約満了後に分割後払いで受け取る提案をした。13日に行われたチームと山本の面談では選手代表として同席し、ラブコールを送っていた。

 野茂英雄がトルネード投法でロサンゼルスの街を熱狂させたのは1995年。石井一久、黒田博樹、前田健太、ダルビッシュ有らに受け継がれてきたド軍での日本の先発投手の系譜は来年で30年目を迎える。

 ド軍からは背番号「18」を提示されている。17番を背負う大谷との総額10億ドル(約1430億円)コンビはメジャーで最も注目されることは間違いない。重圧を力に変えて常勝軍団を4年ぶりのワールドチャンピオンに導いていく。

 ◇山本 由伸(やまもと・よしのぶ)1998年8月17日生まれ、25歳。岡山県出身。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。投手。都城から16年度ドラフト4位でオリックス入団。最優秀防御率4回(19、21~23年)、最高勝率3回(21~23年)、最多勝3回(21~23年)、最多奪三振4回(20~23年)。21年から3年連続で沢村賞とパ・リーグ最優秀選手。21年東京五輪金メダル。23年WBCも日本代表の優勝に貢献。

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