ドジャース 山本由伸獲得の鍵は大谷後払い 終盤に年俸上昇の「バックロード式」&6、9年目終了時に契約破棄の権利も
オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた山本由伸投手(25)が、大谷の加入したドジャースと12年契約の3億2500万ドル(約464億8000万円)で合意したことを受けて、米メディアは22日、特集記事を掲載。投手としてメジャー史上最高総額ということで注目が集まった。
米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は「メジャーで一度もマウンドに立たずに、地球上で最も才能ある投手との評価を、お金で受け取った」とした。別記事では高額となった原因が分析され、当初の試算は7年2億ドルだったが、今オフ移籍が見込まれた若い投手の多くが不調に終わり、資金力豊富な球団の成績が振るわず補強に動いたことが高騰を招いたとした。
前日に両者の合意を速報で伝えたケン・ローゼンタール記者は署名記事で、ドジャースとの契約は終盤に年俸が上昇するバックロード式で、6年目と9年目の終了時にオプトアウト(契約破棄)の権利が選手側にあるとした。加えて、総年俸に含まれているサイニングボーナス(契約金)5000万ドル(約71億5000万円)は24年に年俸とともに支払われるという。
また、スポーツ・イラストレーテッド誌(電子版)は「大谷が大半を後払いとしたために獲得できた」といった分析も掲載。今後、山本に関するドジャースの動きは、クリスマス休暇明けの26日以降となる見通しだ。