ドジャース合意報道の山本由伸、メジャー1年目は14勝7敗、防御率3・52 MLB12年で145勝 米データサイト予測
オリックスからポスティングシステムを使ってドジャースと12年3億2500万ドル(約464億8000万円)で合意したと報じられた山本由伸投手について米野球データサイト「ファングラフス」は23日(日本時間24日)までに同投手の特集記事を掲載。1年目の成績を14勝7敗、防御率3・52と予測した。
山本のNPB7年間の通算成績は171試合(118先発)、70勝29敗1セーブ、防御率1・82、922奪三振。今季は16勝6敗、防御率1・21、169奪三振で3年連続投手4冠を達成した。
データ解析に定評のあるファングラフスは山本の安定感を紹介し、「現在、彼は先発投手では地球上の10本の指に入るかもしれない」と高く評価。その一方で「日本人の有望投手と密接に関係しているのが、ルーティンの変化(先発は中6日から中4日に登板)への対応や縫い目が低いメジャー球の変化球への影響によりどうなるかという疑問だ」と指摘しながら「ドジャースが彼の肩肘の強さとスピンの感覚を優れた高速スライダーや他の変化球に生かす可能性に十分にある」。その投球スタイルや能力から「全盛期のザック・グリンキー(メジャー通算225勝)をほうふつとさせる」と記した。
同サイトはデータ分析予測システム「ZiPS」が算出した山本のメジャー移籍後のシーズンごとの成績も公表。1年目の来季は14勝7敗、防御率3・52、167奪三振とし、33年まで10年連続2桁勝利を記録すると予測。契約が満了する35年まで12シーズンの通算勝利数を145勝とした。
総額3億2500万ドル(約464億8000万円)は二刀流の大谷を除き、投手ではコール(ヤンキース)の9年3億2400万ドル(約463億3000万円)を抜いて史上最大の契約。12年で145勝とすると、1勝あたり224万ドル(約3億2000万円)の計算になる。
先発投手として重視される投球回は最多が26年の173回。日本では21、22年は190回以上を投げたが、今季は5月の一時離脱などによる164回にとどまった影響からか、一流の証しである200回を超えるシーズンはなかった。