山本由伸 交渉同席の大谷の気遣いに感謝「気を遣ってくださって、強く勧誘してきたわけではなかった」掛けられた言葉は「最高の決断を」 米番組で

 背番号18の姿を披露した山本由伸
 米大リーグ、ドジャースの入団記者会見で、ロバーツ監督(左)、ゴームズGM(右)と記念撮影に応じる山本由伸(共同)
 米大リーグ、ドジャースの入団記者会見で笑顔を見せる山本由伸(共同)
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 米大リーグ・ドジャースへの移籍が正式決定した前オリックスの山本由伸投手(25)が日本時間28日、ドジャーススタジアムで会見に臨んだ。合意発表からわずか3時間後の入団会見で、チームカラーであるブルーのネクタイ、チェック柄のスーツの爽やかな装いで登場した山本は、決断の理由などを語った。

 会見では交渉の場に同席したとされる大谷翔平の存在について「大谷さんが他のチームを選んだとしても、僕はドジャースを選んでいたかなと思うが、メジャーの中でトップ選手。本当に大谷さんがドジャースを選んだのはすごく決断の1つの理由となりました」と語り、「『悔いのない決断をしてね。分からないことがあったら何でも聞いてね』って言っていただいた」と明かした。

 会見後にMLBネットワークの番組に出演した山本は、再び大谷のことを問われると「本当に、強く勧誘してきたわけではなく、『どこのチームになるにしても最高の決断をしてほしい。分からないことがあれば、何でも聞いて』と言ってくれた」と、語った。また、スポーツ局「SportsNet LA」の番組では「大谷さんからは、たぶん、大谷さんも気を使ってくださっていて、あまり強く勧誘しないというか、そういうようにしてくださっていたと思う。本当に優しくしてくれましたし、何でも分からないことがあったら聞いてと言って頂いていたので、すごく心強い存在でしたね」と感謝した。また、交渉期間の前に、パドレスのダルビッシュ有とも話す機会があったことを明かし、「本当に自分を1番必要としてくれているチームはどこか、というのをしっかり考えて、決断するといいんじゃないかな、というアドバイスを頂いてました」

 会見では山本は「ドジャースの一員としてワールドチャンピオンになるために、今日からは本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れる選手になれるように頑張ります」と、大谷のWBC時の名言を引用していた。

 山本はオリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していたが、22日にドジャース入りが日米メディアで一斉に報道。12年総額3億2500万ドル(464億8000万円)の超大型契約が判明していた。

 山本についてはヤンキースなど複数球団が獲得に乗り出していたが、ドジャースは面談で大谷も出席して争奪戦を制した。投手の総額ではゲリット・コール(ヤンキース)の9年3億2400万ドル(463億3000万円)を抜いてメジャー史上最高となった。

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