山本由伸「憧れてもらえる選手に」 ドジャース入団会見で大谷のWBC決勝前スピーチ引用

 ドジャースの入団会見で背番号「18」のユニホームを着る山本
 ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われた山本由伸の入団記者
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 オリックスからポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指した山本由伸投手(25)が27日(日本時間28日)、ドジャースと12年契約を結び、本拠地ドジャースタジアムで入団会見を行った。米報道によると、投手では史上最大となる総額3億2500万ドル(約463億円)の超大型契約。大きな期待を背負う右腕は来季から同僚となる大谷翔平投手(29)の名言をアレンジして「自分自身が憧れてもらえる選手になれるよう頑張ります」と意気込んだ。

 ドジャーブルーで統一したチェック柄のスーツとネクタイ。メジャーに懸ける意気込みをファッションで示した山本が冒頭のあいさつで会場を埋めた報道陣や球団関係者の心をつかんだ。

 緊張の面持ちで「Good afternoon(こんにちは)」と切り出すと、「I am beyond ecstatic(非常に興奮しています)」など、巧みな英文法で心情を表し、地元メディアを感心させた。

 日本語では交渉開始から決断までの時間を「本当に選手冥利(みょうり)に尽きる1カ月でした」とかみしめ、地元ファンにはワールドチャンピオンを目指し、「もっと野球がうまくなれるよう、新しい毎日を過ごしていくことを約束します」と宣言した。

 最後は3月に開催されたWBC決勝前の大谷のスピーチ「憧れるのをやめましょう」を引き合いに出し、「今日からは本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れてもらえる選手になれるよう頑張ります」との言葉で締めた。

 10球団以上が興味を示し、複数球団が総額3億ドル以上の条件を提示したと言われている。山本はド軍入りの理由を「勝ちたいという気持ちと勝ち続けられる球団でプレーしたい」と説明。12日のド軍との面談に同席した大谷からは「本当に悔いのない決断をしてね」などの言葉があったことを明かし、「メジャーリーグの中でもトップの選手。大谷さんがドジャースを選んだのは、すごく決断の理由の一つにはなりました」と言った。

 大リーグの試合を初めて観戦したのは19歳の秋。当時ド軍の前田健太がプレーオフで投げる姿を見てメジャーへの思いを強くした。あれから6年。歴史的大型契約を結び、前田と同じ背番号「18」のユニホームに袖を通した山本が「しっかり活躍して期待を裏切らないように全力で頑張りたい」と言って、エースの顔を見せた。

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