大リーグ公式サイトは２９日（日本時間３０日）、来季のＭＶＰなど、各賞の受賞者を予想。今オフにア・リーグのエンゼルスからＦＡになり、１０年７億ドル（約１０１５億円）のメガ契約でナ・リーグのドジャースへ移籍した大谷翔平選手と、オリックスから同じドジャースへ移籍した山本由伸投手の名前を外した。

　同サイトはナ・リーグのＭＶＰに過去２度受賞のブライス・ハーパー内野手（フィリーズ）を予想。記事を作成したカストロビンス記者は「私の考えはこうだ。大谷、ベッツ、フリーマンのドジャースは誇る脅威のトリオがＭＶＰの票を奪い合う（つまり、３人そろって素晴らしいチームのために素晴らしい成績を残し、誰もがＭＶＰとして際立った存在ではなくなる）」と説明。いずれも過去にＭＶＰを受賞し、来季はドジャースの上位打線を形成することが濃厚な３人がライバルになるという意外な理由をつづった。

　大谷がいなくなったア・リーグは、ナ・リーグのパドレスからトレードでヤンキースへ移籍したフアン・ソト外野手をピックアップ。「大谷（２１、２３年ＭＶＰ）がナ・リーグへ移籍し、トラウト（エンゼルス、１４、１６、１９年ＭＶＰ）はけがが続いているため、ア・リーグのＭＶＰはこれまで以上に取りやすい状況にある」と説明した。

　ナ・リーグ新人王は、２３年ドラフト全体１位のポール・スキーンズ投手（パイレーツ）を推した。投手史上最大となる１２年３億２５００万ドル（約４６３億円）の契約を手にしたドジャースの山本については「注目度の高い選手であることは間違いない」と認めつつ、「しかし、ハイレベルな海外のリーグからやってきたスター選手を『ルーキー』と呼ぶのは間違った方向に行きかねない」と持論を展開した。

◇ＭＬＢ公式サイトの予想

・ＭＶＰ

ナ・リーグ…ブライス・ハーパー（フィリーズ）

ア・リーグ…フアン・ソト（ヤンキース）

・サイ・ヤング賞（最優秀投手）

ナ・リーグ…ウォーカー・ビューラー（ドジャース）

ア・リーグ…パブロ・ロペス（ツインズ）

・新人王

ナ・リーグ…ポール・スキーンズ（パイレーツ）

ア・リーグ…ワイアット・ラングフォード（レンジャーズ）

・最優秀監督賞

ナ・リーグ…デビッド・ベル（レッズ）

ア・リーグ…ＡＪ・ヒンチ（タイガース）