山本由伸、ド軍と超異例の変則契約 “右肘故障条項”&トレード拒否権なし 投手史上最大12年総額461億円の詳細 米報道

 ドジャースと12年3億2500万ドル(約461億5000万円)の契約で合意した山本由伸投手の契約内容が明らかになった。2日(日本時間3日)、AP通信が伝えた。

 すでに一部の米メディアが選手側に2度のオプトアウト(契約破棄)の権利があることを報じているが、AP通信によると、権利を行使できるタイミングは右肘の故障によって異なるという。

 今季から6年目の29年までに右肘靭帯手術(通称・トミージョン手術)を受けた場合、もしくは、134日間連続で負傷者リストに入った場合は8年目の31年と10年目の33年のシーズン終了後に契約破棄が可能。また、手術や134日以上の長期離脱がなかった場合は6年目の29年と8年目の31年のシーズン終了後に契約を破棄してFAになることができる。

 長期契約では一般的となっているトレード拒否権はなく、トレードされたシーズンの終了後にオプトアウトの権利があるという変則的な内容になっている。また、選手の同意なしにマイナーリーグへの降格はできない。

 投手ではメジャー史上最大規模の契約。選手の評価基準となるAAV(1年平均年俸)は約2700万ドル(約34億2000万円)だが、4年目までの年俸は抑えられているのも大きな特徴だ。

 1年目の24年が500万ドル(約7億1000万円)、25年が1000万ドル(約14億2000万円)、26年が1200万ドル(約17億円)。4年目以降から年俸は2倍以上となり、27~29年が2600万ドル(約36億9000万円)、30、31年が2900万ドル(約41億2000万円)、32年から12年目の35年までが2800万ドル(約39億8000万円)となる。

 総額にはサイニングボーナス(契約金)の5000万ドル(約71億円)が含まれており、山本は2月1日に2000万ドル(約28億4000万円)を、7月1日に3000万ドル(約42億6000万円)を手にする。

 また、13年目、39歳になる36年の契約は球団側に選択権があり、年俸1000万ドル(約14億2000万円)。山本の元所属球団オリックスには譲渡金として5062万5000ドル(約71億9000万円)が支払われる。

 その他の付帯条件としては通訳、トレーナー、理学療法士との個人契約、遠征時の宿泊先のスイートルーム、日本への往復航空券5回分が保証されている。

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