上沢 レイズとマイナー契約 複数球団がメジャー契約提示も「投手育成の成功と豊かな歴史に引かれた」

 米大リーグ、レイズは、日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた上沢直之投手(29)と、マイナー契約で合意したと発表した。招待選手として参加するメジャーのキャンプで結果を残し、開幕メジャーを目指す。

 ポスティングの移籍交渉期限終了から3時間58分が経過。交渉不調のムードが漂う中、レ軍が球団公式Xで上沢との契約合意とともに「レイズの一員になれたことに興奮しています」などの本人コメントを発表した。

 関係者によると、複数球団がメジャー契約を提示したというが、上沢はレ軍入団にこだわったという。レ軍は昨季の総年俸が30チーム中27位の小規模球団。常に緊縮財政を強いられながらも知将キャッシュ監督の下、19年から5年連続でプレーオフに進んでいる。

 ファームで育った有望選手たちがチームの核を形成しており、上沢は「レイズでプレーすることを決めたのは、投手育成の成功と豊かな歴史にとても引かれたからです」と、マイナー契約を受け入れてでもレ軍にこだわった理由を説明した。

 レ軍との契約は厳密に言えば、メジャー昇格時に年俸が上がるスプリット契約だ。年俸と出来高を合わせた総額は350万ドル(約5億1千万円)になる条件で合意している。

 レ軍の先発陣はエースのマクラナハンが右肘手術で復帰時期は未定。昨季11勝のグラスノーがドジャースへ放出されるなど、手薄な状況だ。2月で30歳を迎える右腕の移籍先決定の裏には、自身の野球人としての将来を見据えた上での決断、そして開幕メジャー入りへの自信が存在する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス