今永 カブス入団会見 英語で「ヘイ、シカゴ。今日はカブスが勝つぞ」球団応援歌引用に喝采

 DeNAからポスティングシステムを利用して米大リーグのカブスに移籍した今永昇太投手(30)が12日、本拠地シカゴで入団記者会見に臨み「伝統あるカブスに入団できることをうれしく思う。ワールドシリーズ優勝に向けて全力を尽くしたい」と目標を掲げた。背番号は自身の希望で18に決まった。契約期間は4年。米メディアによると総額5300万ドル(約77億4000万円)で、25年か26年のシーズン後に球団が選択権を行使すれば5年総額8千万ドルになる。

 会見冒頭、今永は球団応援歌の歌詞を引用し「ヘイ、シカゴ。今日はカブスが勝つぞ」と英語であいさつ。会場に招待されたファンらの喝采を浴びた。

 入団の決め手について「可能性が無限大に広がるチームを求めていた。カブスに入団することが成長につながると思った」と説明。2022年からプレーする鈴木とは既に連絡を取り「彼も『興奮しています』と喜んでくれた。日本人のチームメート同士でカブスを盛り上げられたら」と笑顔。同じナ・リーグのドジャース・大谷との対戦に向けては「米国でトップの選手。自分の力をぶつけたい」と心を躍らせた。

 30歳でメジャー挑戦に踏み出した背景には昨春のWBCがある。決勝の米国戦に先発し、メジャーの強打者相手に「自分の力を存分に試したい」との思いが強まった。

 日本の中6日に対し、大リーグの先発陣は中4日での登板が主流だ。今永は「初めての経験。コーチ、チームメートから意見を取り入れて、やってみた上で順応していきたい」と自身に合う調整法を模索していく。

 昨年末から滞在していたというシカゴの街並みにも好印象を抱いた様子。「米国の私生活も日々勉強だと思う。困難な状況にも対応していくのが自分の強み」と目を輝かせた。

 ◆シカゴ・カブス 1871年にプロ球団として誕生。MLB屈指の人気球団で現在の本拠地はリグリーフィールド。ナショナルリーグが創設された76年に初代チャンピオンに。ただ、1945年のワールドシリーズでヤギを連れたファンがスタジアム入場を断られた騒動が起きた中で敗退。この年から2016年までの71年間にわたりワールドシリーズ優勝から遠ざかったことから『ヤギの呪い』と、ささやかれるなど低迷期が続いた歴史も。これまで所属した日本選手は福留孝介、田口壮、藤川球児、高橋尚成、和田毅、川崎宗則、上原浩治、ダルビッシュ有、鈴木誠也。

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