大谷通訳の水原一平氏、試合時は由伸の通訳も兼任へ 専属通訳いるのになぜ?球団の方針をド軍関係者が明かす
ドジャースの大谷翔平投手(29)の通訳を務める水原一平氏(39)が22日から始まるオープン戦から試合時は山本由伸投手(25)の通訳も兼任する方針であることが10日(日本時間11日)、分かった。同氏はオープン戦から選手とともにベンチ入りし、3月20日に韓国で開幕を迎えるレギュラーシーズンでも2人をサポートしていく。
ド軍は昨季終了後にエンゼルスからFAになった大谷を10年7億ドル(当時のレートで約1015億円)で、オリックスの山本と12年3億2500万ドル(同463億円)のメガ契約で合意。大谷の専属通訳はメジャー1年目からコンビを組む水原氏が引き続き務め、山本の専属通訳には9日のバッテリー組キャンプ初日に園田芳大氏の就任が決まった。
MLBの規定では、球団がリストを提出すれば、通訳2人が同時にベンチ入りすることも可能。しかし、ド軍関係者は「ベンチのスペースには限りがあり、現実的には難しい」との考えを示し、日本ハムで海外選手の通訳を務め、メジャーでも6年間の実績を持つ水原氏を試合時の2人のサポート役に指名した。
水原氏は22日から始まるオープン戦から2人の通訳を担当。試合前の投手ミーティングなどにも参加することが決まっているという。前日には大谷がマッサージを受ける時間を利用し、山本と一緒にフィールドに出てキャッチボールや投球練習に同行。大谷の来季の投手復帰を見据えて投手陣の練習メニューを確認することも忘れなかった。
この日の大谷は前日に続いて右肘手術のリハビリのため別メニューで調整。室内で打撃練習を行い、屋外では各種器具を使ったトレーニングを敢行。何度も笑顔を見せ、「あー、だめだー」と声を上げるなど約40分間、下半身をいじめ抜いた。
昨年3月のWBCで侍ジャパンの世界一に大きく貢献した大谷と山本。米国で夢のタッグを実現させた2人の活躍を水原通訳が支えていく。