松井裕樹 4カ国語マルチリンガル、報道陣の心ガッチリ 英語にスペイン語交え1分半スピーチ 質疑応答では韓国語も

 キャンプインを迎え、練習前に報道陣にあいさつするパドレス・松井(共同)
 キャンプインを迎え、準備するパドレスのダルビッシュ(奥)と松井(共同)
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 「パドレス春季キャンプ」(11日、ピオリア)

 楽天からパドレスに新加入した松井裕樹投手(28)が11日(日本時間12日)、ダルビッシュ有投手(37)とともにバッテリー組のキャンプ初日を迎えた。練習前の会見では日米韓のメディアを前にカンペなしで英語とスペイン語であいさつし、質疑応答でも韓国語を披露。報道陣を驚かせた。この日はダルビッシュと一緒に投内連係などをこなし、松井は約70メートルの遠投も行った。

 つかみはOK!ファーストコンタクトで見事に報道陣の心をつかんだ。1月9日にオンラインで入団会見を行った松井は、この日が初めての対面取材。姿を現すと「自分から言っていいですか?」と確認。英語にスペイン語を交えながら自己紹介し、球団や愛妻へ感謝の言葉を口にした。約1分半、カンペなしでスピーチを終えると、周囲から自然と拍手が起こった。

 英語だけでなく、スペイン語も入れたことには「(カリフォルニア南部の)サンディエゴはメキシコも近いので」と説明。英語の家庭教師と相談しながら文章を作成して猛練習したことを明かし、「緊張しました」と笑みをこぼした。

 まずは3カ国語を操ってみせると、次は質疑応答の際に4カ国語目を披露する。チームには内野手の金河成(キム・ハソン)と新戦力のリリーフ・高佑錫(コ・ウソク)がおり、韓国メディアから2人とのコミュニケーションを問われた時だ。

 「あいさつしただけなんですけど…」と明かした後に、韓国語で「マツイユウキです」と披露。想定外の返答に、質問した記者は「びっくりしました」と目を丸くした。さらに運転中のエピソードとして「車線が(日本とは)逆なので1回、普通に右折で奥に入りました」と告白。報道陣の爆笑も誘った。

 もちろん本業でのアピールも忘れない。「リリーフとしての準備をしっかりして。投げるポジション(役割)についてはまだ実績もないし、しっかりとバッターを抑えていって勝ちゲームで投げられるように頑張っていきたい」。今後は13日にブルペンに入り、2度の実戦形式の投球練習を経てオープン戦に登板する予定だ。

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