ドジャースの山本由伸投手（２５）が３月２０、２１日に韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズでメジャー初先発する見通しとなった。デーブ・ロバーツ監督（５１）が練習が休みだった２０日、アリゾナ州グレンデールで取材に対して明言した。大型契約で加わった右腕を、開幕からエース格としてフル活用する。また、レッドソックスの吉田正尚外野手（３０）は実戦形式の打撃練習に臨み、２打席で安打性の当たりを１本放った。

　山本のメジャーデビューの舞台が定まった。ロバーツ監督は３月２０、２１日に韓国・ソウルで開催されるパドレスとの開幕シリーズ２連戦の先発について、山本と昨季レイズで１０勝７敗の好成績を残したグラスノーの２人が有力だと明かした。

　「調整によって状況は変わるが、（山本とグラスノーの）２人が韓国で投げるのは順当だ。何事もなければ任せたい」。開幕投手となれば、日本選手では２０２２、２３年の大谷に次いで８人目。日本選手のメジャー１年目の開幕投手となれば、史上初の快挙となる。

　山本は１７日に今キャンプで初めて実戦形式の「ライブＢＰ」に臨み、真っすぐ、カットボール、カーブ、ツーシーム、スプリットを制球よくちりばめ、ベッツ、フリーマンら主力打者を圧倒した。

　「（出来は）８５点くらい。しっかり集中して投げられた」と自己採点する投球に、ロバーツ監督も「ヨシ（山本）は素晴らしい」とご満悦。メジャーの投手で史上最高額となる１２年総額３億２５００万ドル（約４６５億円）の大型契約に値する実力を再確認し、開幕シリーズでの起用を決めたようだ。

　ロバーツ監督によれば、山本は数日以内に再び「ライブＢＰ」に登板。実戦感覚を養った後、オープン戦で登板する予定だ。開幕まで１カ月足らず。段階を踏んで調整を進めていく。