松井裕樹 3連続K“宝刀”スライダー振らせた ド軍相手にド派手米デビュー
「オープン戦、パドレス1-14ドジャース」(22日、ピオリア)
今季加入のパドレス・松井裕樹投手(28)は、ド軍とのオープン戦で1回を3者連続空振り三振と華々しいデビューを飾った。
“大谷抜き”のドジャースが14-1で圧勝した一戦で、パドレスの松井が最高の形でオープン戦初登板を飾った。8点ビハインドの三回に登場して先頭から3者連続空振り三振。マウンドを降りる際は満員の客席から大きな拍手が送られ、ベンチではチームメートからのハイタッチが途切れない。「緊張した。ブルペンから感覚が良かったけど、結果はちょっと出来すぎ」と照れた。
ド軍の打線は6番からの打順。速球でカウントを先行させ、3人とも最後は決め球の“宝刀”スライダーを振らせた。先頭の左打者ラックスからスライダーで狙い通りに空振り三振を奪い、「自分の形が出せた。そのアウトでホッとした」。続くオーウィングスは落差のある一球で空振り三振、最後のページスも高めのスライダーを振らせた。心配された投球間の時間制限ピッチクロックも問題にしなかった。
昨季までパ・リーグで2年連続、計3度のセーブ王に輝いた左腕は冷静さも忘れない。同地区で韓国での開幕戦でも対戦するドジャースとの顔合わせに「まだ1試合に投げただけ。相手も(僕の)データがなかったし、これから何回も対戦する。今日良かったからと言って次抑えられるとは限らない」と分析。「スプリットが思った通り操れれば自分の手札は広がる」と貪欲に軸となる球種を増やすことを誓った。
シルト監督は新戦力の頼もしい姿に「自信を持って投げていた。この内容は能力をよく示している」と満足そうだった。