「ドジャース春季キャンプ」（２５日、グレンデール）

　大谷翔平投手（２９）のドジャースでのオープン戦デビューが、日本時間２８日午前５時５分開始のホワイトソックス戦に決まった。右肘手術を受けた昨年９月以来の実戦。青のユニホームを身にまとっての初めての試合出場決定を受け、ＮＨＫは同戦をＢＳで生中継することを発表した。この日は今キャンプ４度目の実戦形式の練習ライブＢＰで調整。３打数無安打、２三振だった。

　いよいよ“ドジャースの大谷”が実戦デビューを迎える。球団が日本時間２８日早朝に始まるホワイトソックスとのオープン戦出場を発表。ＭＶＰ受賞経験があるベッツとフリーマンも出場するとみられ、大谷も含めた３人の打順にも注目が集まる。

　キャンプ前のファンイベントでロバーツ監督がファンの反応を促した際にはベッツ、フリーマン、大谷の並びだったが、指揮官はどうするか。ホワイトソックスの先発は２４歳の有望株左腕・クロケットだ。その注目の一戦をＮＨＫが急きょ、午前５時からＢＳで生中継することも決まった。

　４度目となったこの日のライブＢＰでは３打席に立った。第１打席では背番号１７を譲ってもらった救援右腕のケリーと対戦し、フルカウントからの７球目で見逃し三振。他の投手と対戦したその後は、左飛と見逃し三振だった。

　ここまでライブＢＰで９打席。屋内の映像付き打撃マシンでも打席数を重ね、開幕準備までに「５０打席」という目安に近づけている。昨秋に手術した右肘の経過も良好のようで、昨年９月に痛めた右脇腹も「問題ない」という。ロバーツ監督も「とてもいい状態に見える」と話している。

　打撃練習の後は、重量のある大きなメディシンボールを使ったメニューを約３０分間こなし、体力強化に取り組んだ。前日は走力メニューで下半身を鍛え、この日は上半身を鍛錬。キャンプ前に強化すべきところは「全部」と話していた通り、総合的なレベルアップを図っている。公式戦開幕となる３月２０、２１日のパドレス戦（ソウル）に「順調なら間に合う」と大谷。オープン戦を積み重ねながら、実戦感覚を研ぎ澄ませていく。