山本由伸、オープン戦初登板で2回無失点3奪三振の快投 メジャー移籍後初実戦は驚異のストライク率84% 昨季王者の打線を翻ろう
「オープン戦、レンジャーズ-ドジャース」(28日、サプライズ)
ドジャースの山本由伸投手がメジャー移籍後初の実戦登板。昨季のワールドチャンピオンに貢献したセミエンらが並んだ打線を相手に予定通り2回を投げて1安打無失点、3奪三振だった。全19球のうち16球がストライクを占め、ストライク率84%と3年連続投手4冠の制球力を見せつけた。
注目の立ち上がり。先頭で迎えた打者はメジャー12年目、通算1351安打のセミエンだ。昨季ワールドチャンピオンの立役者を相手に山本は初球の直球をファウルにさせ、カウント2-2から内角高めの速球で空振り三振を奪う。
2番カーターにはワンストライクから内角速球を中前へ運ばれたが、3番ランクフォードは直球2球で追い込み、最後も直球を内角高めに投げ込み、注文通りの三ゴロ併殺に斬ってみせた。ベンチに戻ると、シャドーピッチングを繰り返し、投球フォームを入念に確認した。
二回は4番ロウを直球、カーブでいずれも見逃しストライクで追い込み、ワンバウンドになるスプリットで空振り三振。大谷キラーで知られる捕手ハイムを初球の直球で左飛に打ち取ると、最後は6番タベラスをカウント1-2からスプリットでバットに空を切らせ、マウンド上で笑みを見せた。