山本由伸 2回0封3K圧巻デビュー 昨季ワールドシリーズ覇者を19球で料理「強いボール投げられた」自らも納得
「オープン戦、レンジャーズ6-4ドジャース」(28日、サプライズ)
ドジャースの山本由伸投手(25)がレンジャーズ戦に移籍後初登板で先発し、2回1安打無失点で3三振を奪う好投をみせた。全19球のうちボール球はわずか3球。いきなり昨季29本塁打、100打点のセミエンを空振り三振に仕留めるなど、昨季のワールドシリーズ覇者をほぼ完璧な内容で封じ込めた。
メジャーが舞台でも変わらない。日本で見せてきたような圧倒的な投球を昨季のワールドシリーズ覇者相手に演じてみせた。2回をわずか19球。ボールは3球だけで最速は96マイル(約154キロ)を記録した。日本で数々のタイトルを獲得し、破格の12年契約で注目を集めている右腕はデビュー戦を華々しく飾り、「しっかり落ち着いて投げられた」と手応えをにじまえた。
レンジャーズの先頭は昨季29本塁打、100打点のセミエン。いきなりの強打者にもひるむことなく、直球で空振り三振を奪う。直後に中前打を許したが、次打者を三ゴロ併殺打に仕留めると、二回はスプリットを決め球に2三振。「力むことなく、強いボールを投げられた」と自賛したのも納得の内容だった。
前日に移籍後初出場して本塁打を放ち、ベンチで観戦した大谷からは「まずまずだな」と声をかけられたと笑顔で明かした。主力を一部欠いたとはいえ、強力打線を封じた投球に、ロバーツ監督も「これ以上ない出来だった。昨日の翔平もそうだが、本当に本当に興奮した時間だった」とご満悦だった。
今後はイニング数を増やしながら、シーズンへの準備を進める。照準を合わせるのは3月20、21日に韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕2連戦。山本は「公式戦に向けて細かいところも調整していけたら」と先を見据えた。