今永昇太「自分の勘違い」まさかの投球違反で初球投げる前に1ボール献上 オープン戦初登板は3回途中3失点5K

 降板後に報道陣の質問に答える今永(撮影・小林信行)
 ドジャース戦に先発でオープン戦初登板し、2回1/3を3安打3失点、5三振だったカブス・今永(共同)
 ドジャース戦に先発でオープン戦初登板したカブス・今永(共同)
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 「オープン戦、ドジャース-カブス」(2日、グレンデール)

 カブスの今永昇太投手がオープン戦に初めて登板してメジャー実戦デビュー。二回に3ランを被弾するなど、2回1/3、41球を投げて3安打3失点5奪三振だった。

 いきなりメジャーの洗礼を浴びた。初回。ウオームアップの投球練習を終えて先頭打者を迎えたところでいきなり、球審からピッチクロック・バイオレーションによりボールをコールされた。

 メジャーではイニング頭の投球練習の制限時間が決められている。今永は「(残り)40秒以内にラストボール(最後の1球)を投げないと次のバッターの初球がボールから始まる。自分は2分以内に(最後の1球を)終わればいいなと思ってた。自分の勘違いではあったので、そこは反省点ですね」と、説明した。

 先頭打者に初球を投げる前に1ボールを献上するハプニング。それでも気持ちは落ち着いていた。ベテランのロハスをカウント1-2と追い込んでから左飛に打ち取ると、この日欠場した大谷に代わって2番に入ったフリーマンにはカウント2-2から「うりゃ!」と気迫の直球を投げ込む。コースが高めに外れてフルカウントとなったが、最後はこの日最速の151キロ直球でバットに空を切らせる。3番スミスを初球150キロ直球で右飛に打ち取り、三者凡退でイニングを終えた。

 しかし、二回に試練が待っていた。4番マンシーにカウント2-2から変化球を右前へ運ばれると、T・ヘルナンデスの打球は二塁手の左、打ち取ったと思われたゴロだったが、結果は内野安打。無死一、二塁のピンチを背負うと、6番ペイジズにはワンストライクから甘く入った150キロ速球を左翼コンコースまで運ばれる特大被弾。一挙に3点を失った。本塁打を許した後は変化球主体の配球で3者連続三振に仕留め、意地を見せた。

 二回を終えて35球。予定の投球数に達しなかったのか、三回も続投した今永はロハスをフルカウントからチェンジアップで空振り三振に仕留めてお役御免。敵地スタンドから拍手を受けながらマウンドを降りた。

 降板後の今永は「スプリングトレーニングとはいえ、こうやっていい結果が出なかったことに対してはものすごく悔しい気持ちですし、この悔しい気持ちをもって次の登板に臨みたい」。被弾の場面を振り返り、「ストレートは自分の中では走っていたつもりではいたんですけど、ああいうふうにはじき返されてしまったんで、こりゃダメだな、これはしっかりと変えなきゃいけないと思って、できるだけバランスよく投げていった。そういう反省点は良かったかなと思います」と話した。

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