ダルビッシュ 改良スイーパー手応え「カットに近い形にしたい」 3回途中2失点、6奪三振
「オープン戦、パドレス12-4マリナーズ」(3日、ピオリア)
相手打者がパドレス・ダルビッシュの球の出どころや変化に幻惑され、バットが空を切る場面が目立った。マリナーズ戦に先発し、3回1/3を4安打2失点、6三振。「前回に比べてフォームがずれている感じがしたが、変化球系が結構良かった」。メジャー13年目のベテランは収穫と課題を明確に話した。
今季はスイーパーを改良している。「もうちょっとカットボールに近い形の曲がり出しにしたい」と説明。打者がカットか、スイーパーか、判断に苦しむような球に調整している。
キャンプでは、朝早くからタブレットを手に自身の投球映像を分析しながらスタッフとコミュニケーションを取っている。変わらぬ真摯(しんし)な野球への取り組み。年齢を重ねても、飽くなき向上心で進化し、変化するからこそ、競争の激しいメジャーの世界を生き抜ける。
「準備の段階から集中できている。特にあたふたすることなく、集中して打者に向かっていけた」。日米通算ではプロ20年目。開幕へ順調に歩みを進めている。