大谷翔平 公私充実猛打ショー 3打数3安打2打点 初出場から7打席連続出塁 OP戦打率・714

 ドジャース・大谷(提供・共同通信社)
 ロッキーズ戦の3回に右前適時打で出塁し、一塁コーチ(右)とヘルメットをぶつけるドジャース・大谷(共同)
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 「オープン戦、ドジャース7-4ロッキーズ」(3日、グレンデール)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は3日(日本時間4日)、アリゾナ州グレンデールで行われたロッキーズとのオープン戦に「2番・指名打者」で出場し、適時三塁打を含む3打数3安打2打点をマークした。27日の初出場から7打席連続出塁となり、オープン戦3試合の打率は・714。結婚も発表し、公私ともに充実する大谷のバットが止まらない。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響はまったく感じさせなかった。二回1死二塁での第2打席。鋭いスイングからはじき返された打球は、瞬く間に中堅手の頭を越えていった。本塁打を確信したのか、ややゆっくりと走っていた大谷だが、打球がフェンス上部に直撃すると一気に加速し、タイムリー三塁打とした。球団関係者によると、打球速度は117マイル(約188キロ)。公式戦で自己最速の119・1マイルに近い数字で、フルスイングできている証しだ。

 投手への対応力も研ぎ澄まされている。一回は、左投手からスライダーが2球続いた後、さらに緩いカーブが来た。どろんと落ちる軌道に崩されながら軸を保ち、右手一本で右前へ運んだ。三回1死一、二塁のチャンスで迎えた第3打席では速球を軽々と捉えて右前タイムリー。一塁コーチとヘルメットをぶつけ合う新パフォーマンスも披露した。代走を送られ、ベンチに戻る背番号17に大きな拍手が送られた。

 数日前、二塁へスライディングした際に右手小指を少し痛めたが支障はなさそうだ。初出場だった2月27日の本塁打から7打席連続出塁。オープン戦3試合で7打数5安打5打点、打率・714に、ロバーツ監督も「勢いが止まらないね。ストライクに来れば、どんな球でも仕留められるように見える」とうなった。

 この日も1番にベッツ、2番に大谷、そして3番にはフリーマンが入った。全員が最優秀選手の受賞歴のある“MVPトリオ”がこの日も一回から機能し、計7安打4打点をたたき出した。試合前に指揮官が「手ごわい打線に映るね」と胸を張った通り、同地区のロッキーズを相手に破壊力を見せつけた。

 2月29日に日本人女性との結婚を発表し、世界中を驚かせた大谷。注目度はさらに高まり、一挙手一投足に熱い視線が注がれているが、そんな周囲の熱狂ぶりにも動じることなく、ソウルで行われる3・20開幕戦へ向けて着実に打撃の状態を上げていく。

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