大谷翔平の結婚会見で米女性レポーターがあえて野球の質問をしたワケ
日本列島を仰天させたドジャース・大谷翔平選手の結婚のニュース。同選手は2月29日に自身のインスタグラムで「日本人女性」との結婚を公表し、その翌日にはアリゾナの球団キャンプ施設でおよそ10分間、日米報道陣の取材に応じた。
会見の切り出し役を務めたのは、スポーツ専門局「スポーツネットLA」に所属するドジャース専属リポーターのキアステン・ワトソンさん。全米屈指の名門、コロンビア大学でバレーボールの選手としても活躍した才色兼備の4年目の“女子アナ”は大谷の右側に立ち、野球の質問を2つした。
大谷が前日に投稿した日本語の文章の中で「明日の囲み取材で対応をさせていただきます」と予告した“結婚会見”だった。約60人の日米報道陣が前のめりになっていた状況で『結婚』に関する質問をしなかったワトソンさんにそのワケを聞くとこんな答えが返ってきた。
「まず心地よい空気を作りたかったというのはありますね。彼が野球の話をする方が好きですし、リラックスできることを知っていましたから。じゃあ、野球の質問をしよう、と」
あえて?と問えば、「そうですね」と即答。「私以外の記者の皆さんが“その質問”をするのは確かでしたからね」と続けた。
実際にワトソンさんが聞いたのは「オープン戦に2試合連続で出場する意思」と「開幕までの打席数の確認」だった。「彼の結婚は世間の大きな関心事であることはわかっていましたが、調整状況を確認することも重要。その機会を逃したくなかったというのはありましたね」と話す。
ワトソンさんの質問の後、大谷に矢継ぎ早に飛んだ結婚に関する質問は日米合わせて20問だった。
「もしあなたが結婚に関して質問するならどんなことを聞きたかったですか?」。その問いにワトソンさんが目をキラキラと輝かせる。
「ショウヘイだからというわけではなく、私は結婚やプロポーズの話を聞くのが大好きなんです。プロポーズのシチュエーションや言葉、どんな指輪を贈ったのか、とか。それらすべての話は美しいものですから」。
大谷は現在、キャンプ地のアリゾナで新婚生活を送りながら新しいシーズンの準備を進めている。ワトソンさんは「2人には“今の時間”を楽しんでほしいですね。そして、いつかお相手を紹介してほしいですね。他の選手の奥様たちと私がそうであるようにお互い知り合えることを楽しみにしています」と、大谷夫人との初対面を心待ちにした。