レイズ・上沢直之 制球に苦しみ2回1安打1失点、1奪三振、3四球 吉田正尚とのメジャー初対決は二ゴロ
「オープン戦、レッドソックス-レイズ」(5日、フォートマイヤーズ)
レイズの上沢直之投手がオープン戦2度目の登板。初めて先発のマウンドに立ち、2回1安打1失点、1奪三振、3四球。制球に苦しみ、50球のうち23球がボールだった。
移籍後初の対外試合となった2月29日のブレーブス戦は3番手で登板して2回8安打7失点のホロ苦デビュー。満塁弾を含む2本塁打を浴びるなど、大乱調だった。
中4日の調整で臨んだこの日のマウンド。初回は先頭デュランに対し、カウント2-2から内角いっぱいを突いた直球がボールと判定されたが、7球目カットボールで一ゴロ。昨季33本塁打、100打点のデバースにはカウント1-2と追い込み、高めの釣り球で空振り三振を奪う。3番ストーリーにはツーボールから高め直球を左前は運ばれたが、4番カサスの右中間への飛球を右翼手がスライディングで好捕。無失点で切り抜けた。
課題を残すイニングとなったのは二回だ。吉田とのメジャー初対決はカウント1-1から二ゴロに打ち取ったところまでは良かったが、直後に2者連続でフルカウントから四球を与えてピンチを招く。8番ウォンに三ゴロ(結果は二封)を打たせて2死一、三塁となった後、9番バルデスに甘く入ったカットボールを左前へ運ばれて失点した。2巡目となったデュランを歩かせて2死満塁となったが、デバースを内角高め直球で三飛に仕留めて窮地を脱した。相手の打ち損じに助けられた。
二回は打者7人対して初球ストライクはわずか2人。追い込んでからのスプリットも決まらず、苦しい投球が続いた。
上沢は昨オフに日本ハムからポスティングシステムを使ってレイズとマイナー契約で合意。メジャー40人枠に入った場合は年俸総額340万ドル(約5億1000万円)になるスプリット契約を結び、今キャンプには招待選手として参加している。