山本由伸、まさかの乱調3回5失点3四球 4Kも自慢の制球定まらず 球種バレ意識か 右脚に打球受けてヒヤリ
「オープン戦、ホワイトソックス-ドジャース」(6日、グレンデール)
ドジャースの山本由伸投手がオープン戦2度目の登板で3回、58球を投げて6安打5失点、3与四球、4奪三振。初回に2四球を記録など、自慢の制球が定まらず、大量失点を許す結果となった。この日は大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場し、ドジャースが昨オフに約1500億円を投じて獲得した2選手が初めて同時出場した。
2月28日のレンジャーズ戦以来、中6日のマウンドとなったこの日は出鼻をくじかれた。先頭、ベニンテンディへの初球、内寄り直球を中前へ運ばれた。捕手の構えは内角低めだったが、高めに浮いた球をきっちりともっていかれた。
前回登板は2回無失点3奪三振。19球のうちボール球はわずか16。3年連続投手4冠の実力を存分に発揮したが、この日は制球が定まらなかった。2番モンカダにはフルカウントから直球が外角高めに外れて四球。1死後に迎えた4番ヒメネスにはストレートのフォアボール。1死満塁から中犠飛で1点を失うと、2つの適時内野安打でさらに2点を失った。
2つ目の内野安打は投手強襲の当たり。ワンバウンドの打球を右脚に受け、ヒヤリとしたが、山本は表情を変えることなく、ピッチングを継続した。
二回も先頭をカウント3-1から歩かせ、一死から二盗されて得点圏に走者を背負う。しかし、後続を断ち切り、追加点を許さなかった。
三回は4番ヒメネスに初球カーブを狙い打たれて遊撃内野安打。続くボーンをスプリットで空振り三振に仕留めるも、6番フレッチャーにはシフトの逆を突かれる三塁側バント安打で1死一、二塁。7番デヨングは三ゴロに打ち取ったかと思われたが、ショートバウンドした打球が左翼線を破り、2走者が生還した。
この日は58球のうちボール球は24。前回82%をマークしたストライク率は59%まで低下した。前回登板後にセンターカメラからボールの握りが丸見えで球種バレが話題になった。20日の韓国開幕戦まで予定されている登板は1試合。山本がどのような修正をしていくのか注目される。