米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手が、９日に更新された元ＤｅＮＡヘッドコーチで野球評論家・高木豊氏のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルに出演。今後、加速するであろう日本人選手の大リーグ挑戦について言及した。

　今オフは将来的なメジャー挑戦を公言するロッテ・佐々木朗希投手と球団の契約更改交渉が越年し、決着がキャンプイン直前まで長引いた。高木氏からこの問題について問われたダルビッシュは「実際に球団と佐々木君の間にどういう問題があったか分からない。そこに問題があったかも誰も言及していない。真実はわからない」。その上で「それは一回置いておいて、ポスティングでいうと選手に聞く権利はある。例えば１、２年目で『ポスティングお願いします』と言ったところで、それをファンの方々から叩くというのはちょっと違うと思う」と考えを述べた。

　またポスティングなど現行の移籍制度を見直すというよりは、選手と球団との間で将来についての話し合いを文書にして残す必要性を指摘。「球団と（選手と）の話し合いで日本は口約束が多い。例えば入団する時とか、１年目が終わった時、３年目が終わった時、そのたびにお互いが文書でちゃんと残して契約していくのが大事かなと思う」と提言した。

　昨年のＷＢＣで侍ジャパンのチームメートだった佐々木への助言を求められると「食事もすごく頑張っている。そのへんの意識も高い。先も見据えて。自分が高卒１、２年目の時代と比べて今の若手は意識が全然違う。特にアドバイスはない」とし「栄養のことやトレーニングのことは人任せでなく、自分である程度できる水準まで持っていった方がいいんじゃないかと思う」と話した。

　高木氏から今後、日本人選手のメジャー移籍が加速すると思うか問われたダルビッシュは「どんどん来ると思う」。その流れを作っているのは、ダルビッシュが活躍しそれにあこがれる若手が増えているからではないかと指摘されると「自分は全然違います。自分は本当に関係ない。みんなレベルが上がってるんで、それだけ需要がどんどん増えてきて、稼ぐお金もバッと増えて。そこに（日本にいる選手が）オッとなっている。これは自然だと思う」と説明した。