「オープン戦、ドジャース１－８マリナーズ」（１３日、グレンデール）

　ドジャースの大谷翔平選手（２９）と山本由伸投手（２５）が１３日、アリゾナ州グレンデールでのキャンプを打ち上げた。この日はともに開幕前最後のオープン戦となるマリナーズ戦に出場。大谷は３打数無安打で、先発した山本は４回２／３を８安打４失点、７奪三振だった。２０、２１日に行われるパドレスとの開幕シリーズに向け、１４日に開催地のソウルへ出発。韓国代表などとのプレシーズンゲームを経て、２０日の開幕戦で大谷とパドレス・ダルビッシュの、日米通じての初対決が実現する。

　開幕前最後、オープン戦３度目の登板に臨んだ山本は、８安打４失点と打ち込まれたことを「甘いところにいったのを捉えられてしまった」と反省。ただ「投球としては良くないが、感覚としてはすごくいいところもあった。しっかり振り返って来週につなげたい」と前向きに捉えた。

　立ち上がりは速球に力強さがあり、三者連続三振と絶好のスタートを切ると、三回まで無失点で５三振を奪った。ところが四回は微妙な制球が狂う。４連続安打を浴びて２点を失うと、五回も先頭から２連打され、暴投でピンチを広げてさらに２点を失った。

　投球間の時間を制限する「ピッチクロック」違反も取られ「ちょうど投げようとしていたが、少し長く持ちすぎた」と課題を残した。ただ、開幕までに修正する時間はあり、初のメジャーキャンプについては「すごく濃い練習ができたのでそこはすごく良かった」と振り返った。

　２１日に韓国で行われるパドレスとの開幕シリーズ２戦目に先発する。メジャーデビュー戦とはいえプロ野球オリックスで十分な実績を上げ、投手陣の柱と期待されるシーズン。長距離移動については「睡眠をなるべくとって。リラックスして。楽しめたらというか、より疲労がたまらないように過ごせたら」と話し、「来週はもっとボールを操って、コントロールしていけたらいい投球ができると思う」と意気込みを示した。