大谷翔平 水原氏解雇でも気丈に2戦連続安打&打点 報道陣に「お疲れでした」 妻・真美子さんも生観戦

 元阪神・スアレスの前に一ゴロに倒れたドジャース・大谷(撮影・伊藤笙子)
 観戦する(左から)父・徹さん、妻・真美子さん、母・加代子さん
 試合後、記念撮影する選手の家族ら。後列中央は大谷の妻・真美子さん
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 「ドジャース11-15パドレス」(21日、高尺スカイドーム)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は開幕戦に続いて「2番・指名打者」に入り、5打数1安打1打点だった。第1打席で右前打を放ち、第2打席に右犠飛で2試合連続打点を挙げた。チームは11-15で敗れ、開幕2連勝を逃した。通訳を務めてきた水原一平氏(39)が違法賭博に関与した疑いで契約解除となった中、最後まで懸命にプレーした。メジャー初登板初先発の山本由伸投手(25)は1回を4安打5失点降板し、負け投手となった。

 異様な雰囲気が充満する中、集中力を高め自身のプレーに徹した。水原氏解雇の影響が心配されたが、大谷が動揺することはなかった。妻・真美子さんも生観戦する中、2戦連続安打&打点をマーク。最後まで全力スイングを貫いた。

 0-5で迎えた一回の攻撃。1死走者なしから、マスグローブの初球の変化球を完璧に捉え、右前に力強くはじき返した。打球速度は175キロをマーク。続くフリーマンの四球後、スミスの適時二塁打で背番号17は本塁を駆け抜けた。4点を追う二回1死二、三塁の好機では右翼に特大の飛球を放ち、犠飛で1点を奪った。

 第3打席は投ゴロ、第4打席は右直に倒れ、8-12で迎えた七回1死一塁では松井との対戦が実現した。初球の真っすぐを捉えて右中間に大飛球を放ったが、惜しくもフェンスオーバーはならず。第6打席は11-12で迎えた八回2死二塁。元阪神のスアレスの初球を打ち返すも一ゴロに終わり、一打同点の好機を潰した。

 試合前に衝撃的な事実が判明した。通訳として二人三脚で歩んできた水原氏が、違法賭博に関与した疑いで電撃解雇。大きな喪失感の中でこの一戦を迎えた。試合開始直前のセレモニーで名前を呼ばれると、やや硬い表情で登場。だが、試合開始直前には笑顔でナインとグータッチを交わし気丈に振る舞った。

 乱打戦を落とした試合後、取材対応はなかったが、大谷は報道陣に「お疲れでした」と一言残し、クラブハウスを後にした。

 10年7億ドル(当時の為替レートで約1015億円)の超大型契約でドジャースに移籍し、世界中から大きな注目を集める中で迎えた韓国開幕シリーズ2連戦。計10打数3安打、2打点の成績に満足などできるわけもない。ずっと公私に支えてきてくれた水原氏がいない24年シーズン。自らのバットで新たな道を切り拓いていく。

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