大谷翔平の代理人 水原氏に対する「巨額の窃盗」被害届は出していない?米報道「当局の受理確認できず」

 ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏の疑惑について米スポーツ専門局、ESPN電子版は26日(日本時間27日)、同選手の代理人が被害届を出した当局についてコメントを拒否し続けていると伝えた。

 記事の執筆者の一人は20日の韓国開幕戦の前日に当時大谷の通訳だった水原氏に電話取材をしたティシャ・トンプソン氏で、「ドジャースのスーパースター、ショウヘイ・オオタニの代理人は火曜日(26日)、元通訳に対する窃盗疑惑を報告するためにどの当局に連絡したか、ESPNの質問に答えることを再び拒否した」と記した。

 前日に記者会見を行った大谷は声明文の中で、水原氏がギャンブル依存症であり、巨額の借金を返済するために自身の銀行口座から送金していたことを初めて知ったのは、韓国での開幕戦に出場した20日の夜だったと説明。「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆、僕のまわりにもウソをついていたというのが結論です」と断罪した。

 ホテルの一室で水原氏から真相を伝えられた大谷は自身の代理人、弁護士、球団関係者に報告。同サイトによると、大谷の弁護団は「ショウヘイは巨額の窃盗の被害者であり、私たちはこの問題を当局に引き渡している」との声明を発表した。この声明を受け、ドジャースは水原氏の解雇を決定し、公式サイトのスタッフからも名前を削除。大谷も自身のSNSで公開していた同氏との画像を消した。

 ESPNは大谷側に被害届の提出先を問う一方で窃盗疑惑を調査する可能性のある地方、州、連邦機関にも問い合わせたが、被害届の受理は「確認できなかった」と伝えた。また、国土安全保障省が国税庁と協力して水原氏を調査している情報を得たが、窃盗疑惑を調査しているのか、大谷の代理人から連絡を受けたか、については明言しなかったという。

 ESPNの報道内容は何を意味するのか。連邦政府や米大リーグ機構が調査を進めているスキャンダルの行方は依然として不透明なままだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス