電撃トレード 上沢直之、開幕前日にレッドソックス移籍 メジャー40人枠入り確定 開幕ベンチ入りで年俸総額5億円超 レイズから“譲渡条項”行使
レイズからマイナー降格を通達された上沢直之投手がレッドソックスへトレードされたことが27日(日本時間28日)、分かった。本紙の取材に関係者が認めた。
上沢は昨季終了後に日本ハムからポスティングシステムを使ってレイズと合意。契約形態はマイナー契約であるが、メジャーベンチ登録26人枠に入った場合は最低保証年俸の74万ドル(約1億1000万円)ではなく、出来高を含む総額350万ドル(約5億2500万円)のスプリット契約だった。
上沢はオープン戦で先発2試合を含む4試合に登板し、0勝1敗、防御率13・03。2月29日の初登板ブレーブス戦で2回7失点、2被弾と炎上したが、3月15日のオリオールズ戦では4回1失点と好投した。レイズは同投手の実力を評価したが、開幕前に3A降格を通達。それを受け、同投手は48時間以内に他球団からメジャー40人枠入りと契約引継ぎを条件にトレードの打診があれば、移籍できる“譲渡条項”を行使。他球団からの打診を待った。
レッドソックスへのトレード移籍成立で上沢はメジャー40人枠入り。あす開幕するメジャーのベンチメンバー26人に入れば、年俸総額は350万ドル(約5億2500万円)となり、マイナー配属の場合の年俸は22万5000ドル(約3400万円)となる。
レッドソックスには22年オフにオリックスからポスティングシステムを使用して移籍した吉田正尚外野手が所属。新たに迎えるシーズンで日本人2人がベンチ入りする可能性が出てきた。