山本由伸に「てるてる坊主」の謎 ロッカーにジップロック入りで置かれ「誰っすか?」大谷翔平も「僕ではない」通訳も「自分ではない」
「ドジャース5-6カージナルス」(30日、ロサンゼルス)
本拠地初登板となった山本由伸投手は5回2安打無失点と快投した。惜しくもメジャー初勝利は逃したものの、修正した姿を見せた右腕。だが試合後、とある「謎」が残った。
それは山本のロッカーに置かれていた約15センチの「てるてる坊主」。ジップロックに入れられ、試合前に置かれていたという。山本は「わかんないっす。誰っすか?」と報道陣に逆質問。自作ではないことを明かした。
米国に「てるてる坊主」の文化はないため、いったい誰が作成したのか-。大谷は試合前に手ぶりで「何これ?」というしぐさをしており、試合後に報道陣から問われると「フフフッ」と吹き出し、「僕ではないですよ」とキッパリ。園田通訳も「自分ではない」と明かした。
球団には日本人の女性スタッフも在籍しているが、いずれにしても山本の本拠地初登板が無事に開催されるように願いを込められて作られたもの。この日は天気予報が悪く、試合の開催も不安視される降水確率だった。実際に試合でも四回から雨脚が強まり、五回表が始まる前に35分間の中断を挟んだ。
それでも雨が弱まり、山本は「そんなに時間も長くなかったので」と中断後も続投。五回2死二塁のピンチをしのいで打線の援護を呼んだ。立ち上がりからカーブを効果的に使うなど実力を証明し、次回登板へつなげた右腕。本人は「ないです」と笑って「てるてる坊主」の効果を否定していたが…。作ってくれた人の期待に応えるピッチングだったことは間違いない。