大谷翔平「すごく特別なボール」ホームランボール手元に戻り「ありがたい」捕球したファンに感謝 一問一答
「ドジャース5-4ジャイアンツ」(3日、ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平選手(29)がジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で先発し、七回に移籍後初となる今季1号ソロを放った。開幕から9試合目、41打席目で待望のアーチ。記念球が手元に戻った試合後は、「すごく特別なボールなのでありがたい」と素直な思いを口にした。
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(試合直後、グラウンド上での地元局インタビューで)
-ドジャース移籍後1号。感触は。
「なかなか調子が上がってこなくて、焦る気持ち、早く打ちたいなっていう気持ちを我慢しながら、自分のスイングをしようということに努めてきた。なんとか打ててよかったと思う」
-スイングをどのように修正したか。
「ボールの見え方が一番大事だと思っている。納得のいくスタンスで構えることをまず心がけた」
-ロバーツ監督は1本出ればいい方向にいくと話していた。
「ロバーツ監督とも話して、『自分らしくいればそれだけでいい』というふうに言ってもらえた。それだけで気持ちが楽になった。きょうこうやって結果が出て、それを継続して頑張りたい」
-ドジャースタジアムの雰囲気はどうか。
「毎日毎日これだけ多くのファンに入ってもらえて、やりがいというか、自分にエナジーをもらえる。それを力に変えて今後も頑張りたいなと思う」
(囲み取材で)
-ホームランボールはもらったか?
「戻ってファンの人と話して、いただけるということだったので。僕にとってはすごく特別なボールなのでありがたい」
-初ホームランを打って今の気持ちは。
「自分の中ではかなり長い間、打ってないなという感覚だった。バッティング自体もそこまでよくなかった。まず1本出て安心してるのが率直なところ」
-試合の中の大事な場面で出た一発。
「結果的に5-4。その1点で勝てたので、後半のいいところで1本打てたのはまずよかった。僕だけでなく、オフェンス全体で相手にプレッシャーをかけていたので、そこがよかったと思う」
-ボールはじっくり見えたのか。
「徐々に徐々によくはなってはきてるなとは感じていた。その中で、結果につながるかどうかが全然違うと思うので、その意味ではすごくよかった」
-多少、フラストレーションは感じていたか。
「そうですね。さっきも話したが僕の中では長かったなという印象が強い。早く打ちたいな、早く打ちたいなと気持ちが、いいアットバット(打席)から懸け離れていくという状態。これを機に自分の打席を継続したい」
-ホームランボールは何かと交換したか。
「サインボールとハット2個と、バット2本」
-体調を崩していたのか。
「みんなはやっているので、ここ数日かは。だいぶよくなってきた」
-タイミングは徐々に合ってきたのか。
「タイミングと距離が違うかなと思ったので。長期的に見ると自分の打ち方から懸け離れていくという意味でよくない方法。我慢しながらちょっとずつ調整していくのが大事かなと思った」
-ベンチに戻ってヒマワリの種シャワーで祝福されたときの気分は。
「僕の中で長い感覚だったので、ああやってやって(祝福して)もらって、グラウンドの外の所でもみんなからサポートしてもらって、選手もそうだしスタッフの皆さんもそうだし、ありがたかった」
-ホームラン前の打席できっかけはあったか。
「ケージでもいろいろ試したり、コーチ、ロバーツ監督、バッティングピッチャーもそうだが、これやってみたら、あれやってみたら。ここがどうなってる、ああなってるという調整法も含めて、いろいろと話しながら。そこに結果に自分がつなげられるかどうかが、コミュニケーションの一つとしても大事だと思うんで。そういう意味ではよかったなと思う」
-三回の走塁。一塁から激走し生還した。
「基本、1死だったのでライナーバック。最初、ライナーだなと思って止まってはいたので、どうかなと思ったが、ディーノ(三塁ベースコーチ)が思い切り回していたし、僕も行けると思ったし、いい判断だったなと思う」
-前後の強打者、周囲が打っているのは焦りにつながったか。
「そこはない。むしろ助けられている。調子が悪い中で、例えば無死三塁、1死三塁で、別にヒットじゃなくてもチームに貢献できるシチュエーションがあったりするので。そこはむしろ助けられているという印象」
-技術よりメンタルの問題が大きかったか。
「メンタルを言い訳にはしたくない。そこを含めて技術だと思っているので、自分がここまで結果が出ていないのは実力かなと思っている」