山本由伸を初勝利へ導いた「ヨーヨーカーブ」MLBアナリストが形容し絶賛 カブス打線をほんろう「何とかカーブで立て直せた」

 メジャー初勝利を挙げたドジャース・山本(ロサンゼルス・ドジャース提供)
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 「カブス1-4ドジャース」(6日、シカゴ)

 ドジャースの山本由伸投手がメジャー3試合目の先発マウンドに臨み、5回を無失点に抑えた。序盤からカブス打線が低めのスプリットを見極めてくる中、威力を発揮したのがカーブだ。

 カブスがチーム全体で山本攻略策を仕掛けてきた。初回、スプリットをほとんどスイングしてもらえず、安打と四球で無死満塁のピンチを招いた。絶体絶命のピンチだったが「とにかく落ち着いて」と山本。すぐさま捕手・バーンズと配球を切り替えた。カーブを決め球に使うだけでなく、カウント球として初球から続ける場面も。これが完全に打者の目をそらした。

 MLBアナリストのロブ・フレッドマン氏は「ヨーヨーカーブ」と形容。鋭く縦に変化することで、ヨーヨーと形容したと考えられる。山本も「きょうは序盤、スプリットがあんまり決まっていなかったので。何とかカーブで立て直せたかなと思います」と語った。前回登板のカージナルス戦でもカーブの配球割合はストレート、スプリットと同じ。ソウルでの開幕第2戦で1回5失点KOから立て直すことができた一つの要因にもなっている。

 二回2死満塁のピンチでもカーブで見逃し三振に仕留めた山本。すると今までスプリットを見極めていたカブス打線が手を出すようになってきた。二回の最終打者から降板まで10人連続アウトの離れ業。毎回の8奪三振はピッチングの懐の深さ、引き出しの多さが成し得たものだ。

 メジャー初勝利に「すごくうれしい」とはにかんだ山本。歓喜のビールシャワーも「あっという間でした」と喜びを噛みしめた。ロバーツ監督も「ファンタスティックだった」と称賛を惜しまなかった。

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