山本由伸 三度目の正直!メジャー初勝利 「すごくうれしい」ほえた!初回無死満塁で3者連続K斬り 5回3安打無失点

 メジャー初勝利を挙げたドジャース・山本(ロサンゼルス・ドジャース提供)
 2回、満塁のピンチを切り抜け、大谷(右)とタッチを交わすドジャース・山本
 メジャー初勝利の記念球やメンバー表を手にする(共同)
3枚

 「カブス1-4ドジャース」(6日、シカゴ)

 米大リーグ、ドジャースの山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)、メジャー3度目の登板で初勝利を手にした。敵地シカゴで行われたカブス戦に先発して5回3安打無失点。最速156キロの直球と落差あるカーブを軸に8つの三振を奪い、最後は3イニング連続三者凡退の快投だった。

 2つの山を越えた先に仲間たちの笑顔があった。敵地ファンのブーイングをため息に変え、三度目の正直でメジャー初星をつかんだ。「すごくうれしい」。試合後に贈られたウイニングボールを手にした山本は「大切にします」と言った。

 111年の歴史を誇るリグレーフィールド。カ軍は昨オフに自身の争奪戦に参戦したと言われている球団だ。試合前の選手紹介。大谷とともに大ブーイングを浴びた。

 立ち上がり。メジャー初対決の鈴木に四球を与えるなど、いきなり無死満塁のピンチを招いた。「少し狙いすぎて、ボールが先行したり、思ったところに投げられなかった」。しかし、ここからギアを上げる。落差のあるカーブを決め球に圧巻の3者連続三振。マウンド上で大きくほえた。

 二回も2死満塁としたが、外角カーブで三振斬りだ。オリックスで3年連続投手4冠に輝いた本領を発揮し、三回以降は3イニング連続三者凡退。全イニングで三振を奪い、自己最多の8三振を奪った。

 注目された鈴木との対決は2打数無安打1四球。五回1死はカウント2-2から高めの153キロ直球で空を切らせた。「たまたまいいところに。よかったです」と謙虚に答えた。

 試合後は同僚のベッツにだまされ、クラブハウスにある洗濯物収集カートに乗せられてシャワールームへ。大音量の音楽が鳴り響くなか、同僚らからビールなどが入り交じった“液体シャワー”を浴びた。球団伝統の初勝利の儀式。「いきなり目を閉じろって言われて。あっという間に。今も何かが喉にあります」と笑った。

 中6日の調整。週1ペースで登板している。順調にいけば、次回は13日のパドレス戦だ。3月21日の韓国でのメジャーデビュー戦で1回5失点KOされた相手との再戦。「一試合一試合に集中してチームに貢献していきたい」。雪辱を期してマウンドに立つ。

 ◆オリックス・平野佳「僕も喜んでいますし、みんなにとってもうれしいですよね。僕がメジャーを経験しているからエールするというより、いち由伸ファンとして見ていくだけなので。本当に良かったですね」

 ◆オリックス・宮城「5回無失点、8奪三振。すごいとは思いましたけど。(冗談交じりに)お互いに興味ないんで。向こうも僕のこと興味ないと思うんで(笑)。いいとこ取りの投球映像だけ見ています」

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