水原一平氏 胴元から脅迫の裏で激やせ 「今日連絡なければもうだめだ」1月には“最後通告” 「大谷が犬を散歩しているのが見えるぞ」の脅しも

 米司法省は11日、公式サイトにドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平氏(39)が違法賭博で負った多額の借金を返済するために同選手に無断で銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金した容疑で訴追されたと発表するプレスリリースを掲載した。

 米メディアのESPNなども、水原氏と胴元のマシュー・ボウヤー氏の生々しいやり取りを報道。水原氏は今年3月、ドジャースの韓国シリーズで激やせぶりが話題となったが、その裏ではボウヤー氏から“脅迫”されていた事実も明らかになった。

 訴状によると、水原氏は21年12月から今年1月までの間、1日あたり平均25回、1回あたり10ドルから16万ドルの範囲で賭けをし、合計1万9000回の賭けをしたという。

 水原氏は22年11月、「私はこのスポーツ賭博が苦手ですね(笑)」、「私がお金を払えないことを心配する必要はない」などと余裕も感じさせたが、借金が増え、徐々にボウヤー氏が迫っていく様子も分かった。

 23年11月17日にはボウヤー氏が「へい、イッペイ。今、金曜日の2時だ。私の電話になぜ返事しない?今ニューポートにいて、大谷が犬の散歩をしているのが見えるぞ。彼の所に行って話し、『水原から応答がない。どうやって連絡できる?』と尋ねようか?すぐに電話をかけ直して」とメッセージ。大谷の自宅近くにいることを匂わせ、水原氏を脅迫した。

 水原氏は「正直に言うと、ここ数年仮想通貨で大金を失い、スポーツベッドでも大打撃を受けた」などと言い訳の返信をするなど、追い込まれる様子も。徐々にボウヤー氏の言葉は鋭さを増し、1月6日にはボウヤー氏が「あなたは私を制御不能な状況に追い込んでいる。今日の終わりまでに連絡がなかったら、もうだめだ」と“最後通告”する内容もあった。

 水原氏はこれに対し、「私は悪い男です。2日前に日本から帰ってきて、明日また出発します。正直に言うととても苦労していて、支払いを始めるまでに少し時間が必要です」と、先延ばしを懇願する返答をしていた。

 3月20日、報道で水原氏の騒動が明らかになると、水原氏はボウヤー氏に「報道を見たか?」とメッセージ。「厳密に言えば私は彼からお金を盗んだ。俺はもう終わりだ」と伝えたことも明かされた。

 一連の騒動が判明した3月19日、ESPNのインタビューで水原氏は「身の危険を感じていた。借金の取り立てがくるかもしれないという恐怖があった」と語っていたが、追い込まれていた様子もうかがわせた。

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