大谷サイドの資産管理の甘さ指摘の声も「1人に依存しすぎた」 水原一平容疑者訴追
米ロサンゼルスの連邦地検は11日(日本時間12日)、銀行詐欺容疑でドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平容疑者(39)を訴追したと発表した。違法賭博の借金を返済するため、大谷の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5000円)以上を不正に送金したとしている。また、米捜査当局の裁判資料からは、同容疑者が約2年間にわたり、約1万9000回賭博を繰り返し、巨額の借金により次第に追い詰められていく様子が明らかになった。
今回の事件では大谷サイドの資産管理の甘さを指摘する声もある。
大金を稼ぐ大リーグの選手には「マネーマネジャー」と呼ばれる財産を管理する専門家が付くのが一般的で、細かな支払いや資産運用を担う。通常は代理人らとマネーマネジャーが相互に監視し合い、不正が起きないよう抑止力を働かせるという。
今回のケースは代理人、マネーマネジャーとも日本語を話せず、大谷とのコミュニケーションが水原容疑者に一本化されていたことで、不正送金の発覚が遅れた。
ある代理人は、選手自身の管理責任にも触れた上で「マネーマネジャーがだまされ続けたことが一番ずさんだ」と指摘。「通訳に頼るのは構わないが、1人に依存しすぎた。(同容疑者に)そこを見透かされ、完全に隙を突かれた」と語った。