大谷翔平が“雑音”封じる一撃 水原容疑者が訴追され米メディア賑わせる中で日本人最多タイの175本塁打 3日は事情聴取後に移籍後初アーチ
「ドジャース-パドレス」(12日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手が初回の第1打席で左中間へ今季4号ソロを放った。これで松井秀喜氏が持っていた日本人最多となるメジャー通算175本塁打の金字塔に並んだ。
カウント1ボールからの2球目を完璧に左中間へはじき返した大谷。ベンチではチームメートからヒマワリの種を浴び、歓喜の笑みを浮かべた。まるで試合前の“雑音”を封じるような一撃だ。
この日、元通訳の水原一平容疑者が銀行詐欺の疑いにより訴追され、連邦地裁に出廷。デーブ・ロバーツ監督は試合前の会見で「(事件が)より明確になり、ショウヘイが前に進めることをうれしく思う」と話した。
大谷は3月25日に記者会見で自身の賭博関与や自身の口座からの巨額送金など、一連の疑惑に関して潔白を主張。裁判資料によると、今月2日と3日に事情聴取を受け、すべて否定している。
指揮官は「これで彼の潔白が証明されたと思うし、私たちはそれを信じていた。このことはもう過去のことだか、これで野球に向き合える」。さらに大谷については「彼は見事に対処していた。プレーすることだけに集中し、邪魔されることなく、素晴らしい仕事をしている。他の選手たちも本当にうまく対処していたし、雑音がプレーに影響するようなことはなかった」とたたえた。
試合前に事情聴取を受けた3日のジャイアンツ戦では移籍1号を放っていた大谷。自らのバットで雑音を払いのけ、ドジャースファンを熱狂させた。