カブス・今永昇太が2勝目!球場周辺の事故でグラウンドが曇る中で六回途中1失点 メジャー初の与四球からピンチ招くも
「マリナーズ1-4カブス」(13日、シアトル)
カブスの今永昇太投手がメジャー3度目の先発マウンドに立ち、5回1/3を1失点でメジャー2勝目の権利を手に降板。リリーフ陣が無失点でバトンをつなぎ、チームの連敗ストップに貢献した。
肌寒いシアトルながら、この日も半袖姿でマウンドに上がった今永。初回、先頭のクロフォードを中飛に仕留めると、ロドリゲスを二ゴロに仕留めた。フランスにはフルカウントまで粘られながらも最後は内角スライダーで見逃し三振。鮮やかに三者凡退で立ち上がった。
しかし二回、失策と安打で無死一、二塁のピンチを招いた左腕。2死後、一、三塁からウリアスにスプリットを拾われて左翼線へはじき返された。これでメジャーデビューからの連続イニング無失点記録は11回2/3でストップ。ただ先頭打者がエラーでの出塁だったため、自責点は今永に記録されなかった。
それでも最少失点で切り抜けると、三回はいずれも内野ゴロに仕留めて三者凡退。四回は2安打で1死一、二塁のピンチを招きながらもムーア、ウリアスをフライアウトに仕留めてピンチを脱した。
三回に鈴木誠也の一発で1点リードし、勝利投手の権利がかかる五回は1死から内野安打を許すも、後続をしっかりと打ち取った今永。現地中継映像では球場周辺の事故により、グラウンドに煙が立ちこめるハプニングもあった中、冷静にマリナーズ打線を封じた。
六回は先頭にメジャー初登板から16イニング目で初めて与え無死一塁。ここで投手コーチがマウンドに向かった。次打者のポランコにも四球を与え、続くガーバーの痛烈な三塁線への打球はモレルがダイビングキャッチし、一塁へ送球。ファインプレーに救われ、1死二、三塁となったところで降板した。
ベンチで戦況を見守る形になった今永だが、再びモレルが三塁頭上を襲ったライナーをキャッチ。後続も打ち取り、今永の2勝目の権利は守られた。左腕もベンチで拍手を送っていた。
以降は打線が一発攻勢でマリナーズを突き放し、リリーフ陣も無失点リレー。チームは連敗を2で止めた。
前回登板のドジャース戦では4回無失点と快投しながらも、降雨中断で降板。約3時間の中断をはさんだことで無念の交代となった。2勝目の権利は確実かと思われた中、「そこはあんまり気にしてなくて。これがアメリカのスタイル。切り替えもしやすいですし」と意に介さなかった今永。しっかりと切り替えてマウンドに上がり、2勝目をつかんだ。