大谷翔平 ダルビッシュに完敗 3・20以来の再戦も3打席無安打2K
「ドジャース3-6パドレス」(14日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手(29)はパドレス戦に「2番・指名打者」で出場し、ダルビッシュ有投手(37)に2三振を喫するなど4打数1安打だった。ダルビッシュは5回4安打3失点と踏ん張ったが今季初勝利はならず、六回途中に3番手で登板した松井裕樹投手(28)が1回1/3を無安打無失点と好投し、2勝目を挙げた。
完璧に封じられた。3月20日の韓国開幕戦以来となったダルビッシュとの再戦。大谷は3打席無安打2三振で見せ場をつくることはできなかった。
地元ロサンゼルスでは極めて異例の2日連続の降雨による開始遅延。初回の第1打席はファウルで粘って勝機を探ったが、7球目、内角低めのカットボールに空振り三振。五回も低めのカッターにバットは空を切った。
三回2死の第2打席は3球連続ボールで優位に立ったが、フルカウントから外にはずれるスプリットを打ち上げて三飛に倒れた。攻守交代時にフィールド上ですれ違ったダルビッシュからは「ボールばっかりでごめんね」と謝罪の言葉。大谷は笑顔を見せながらベンチに下がった。
日本選手最多の通算本塁打記録が懸かった打席が続く。大リーグ機構は記録達成に備え、大谷の打席の時だけボールに「S1」と刻印した特別球を使用している。ところが、八回の第4打席で4番手のペラルタが球審にボール交換を命じられ、「いい気はしなかった。投球リズムが乱れる」と不快感を示す。試合は一時中断し、不穏な空気が流れた。
大谷は試合再開直後の初球、チェンジアップを渾身(こんしん)の力で振り抜いて中前打。10打席ぶりに快音を響かせて本拠地を沸かせた。
この日はド軍投手陣が球団62年ぶりとなる14与四球を記録するなどして逆転負け。試合後のロバーツ監督は「見ていて辛かった」と苦言。後味の悪い試合となった。