日本ハム元助っ人「彼がギャンブルについて話すのを一度も聞いたことがない」日本ハム通訳時代の水原容疑者を米報道で述懐
スポーツ専門局ESPN(電子版)は17日(日本時間18日)、「大谷の通訳・水原がどのように選手のライフラインになったか」として記事を掲載。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の口座から不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳の水原一平容疑者が日本ハム通訳時代に関わった米国人選手の声を紹介した。
元投手のマイケル・クロッタ氏は来日時に日本語も分からず、知り合いもいない中で、地下鉄の乗り方、スーパーでの買い物などグラウンド外での生活についても教わった。「イッペイがいなかったら、私は完全に迷子になっていた」と話したという。
同じく元投手のミッチ・ライブリー氏は「彼は日本でのライフライン(命綱)だった」と振り返り、「コミュニケーションの手段も、書類に記入する手段もない。通訳なしでは生きていけないし、私は彼らをチームのスタッフではなく、友人として考えていた」。日本の銀行で給与振り込み口座の開設を水原元通訳に手伝ってもらったという。同じく元投手のクリス・マーティン氏は、妻のダニエルさんがシーズン中に妊娠した際に、水原元通訳が病院に同行し、超音波検査にも立ち会ったとした。
いずれにせよ3人とも、通訳がグラウンド内外のあらゆる場面で献身的に尽くしてくれたことで日本で生活できたと述懐。水原容疑者がこのような事件を起こす兆候があったかについては、ライブリー氏は「イエスかノーか、もしかしてとは言えないし、言いたくもない」と回答。「ただ、彼がギャンブルについて話すのを一度も聞いたことがないのははっきりしている。それにどんな意味があるのかどうかはわからないが、依存症というのはそういうことではないか」と振り返ったと報じた。