大谷翔平、得点圏打率・095 ロバーツ監督から伝えられた助言「アグレッシブなのは悪くない」
「ドジャース4-6メッツ」(20日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場し、2打数1安打3四球、1得点。今季自己最多の1試合4出塁で連続安打試合を6に伸ばしたが、2-5の六回1死満塁の絶好機に空振り三振。チームも投打の歯車がかみ合わず、今季初の3連敗を喫し、貯金を1に減らした。
大谷の得点圏に走者を置いた打席が大きく注目されたのは16日、ナショナルズ戦だ。その試合で同選手は5打数2安打と結果を残したが、凡退した3打席は二回1死二、三塁、四回2死一、三塁、七回無死二塁といずれも得点機。しかも初球を打ってアウトになった。塁上のベッツが落胆の表情を見せたことでも話題になった。
試合後の監督会見で地元紙記者から3打席初球打ち凡退を問われたロバーツ監督は「今の彼は得点圏の打席でいつも以上に超攻撃的だと思うので落ち着かないといけない」と指摘。「投手にボールを投げさせ続けるように本人に伝える」と続けた。
あれから4日が経過したこの日試合後に取材に応じた大谷はロバーツ監督と話し合いの場を持ったこと認め、「単純に(スイングする)ゾーンが広がっているところがある。アグレッシブ(積極的)なのが悪いとかではなくて、アグレッシブなゾーン(積極的に振る範囲)がまず広がっているというところで、スコアリングポジション(得点圏)じゃない場面では比較的しっかりできているのでそこを継続していこうということですね」と、助言の内容を明かした。
前日19日の試合では3点を追う五回2死一、二塁の好機に右前適時打。3月20日の韓国開幕戦以来、得点圏では21打席ぶりとなる安打を記録したが、一夜明けたこの日の試合は3点ビハインドの六回1死満塁の絶好機に空振り三振を喫した。
右腕が投じた内角に食い込むカットボールを「どんなシチュエーションでもボールは振らない。ストライクを振る。それはシンプルなので、あそこはテイクする。っていうのがベストの反応だったとは思いますけど、ボール自体は素晴らしいボールではあったので、せめてファウルというのが理想かなと思いますね」と話した大谷。ここまで23試合に出場して打率・359、4本塁打、11打点、5盗塁、OPS1・049。シーズンはまだ始まったばかり。指揮官の助言を実践できるようになった時、大谷の2年連続本塁打王&3度目のMVPが現実味を帯びてくるはずだ。